帝京DFラビーニ未蘭が第103回選手権のファーストゴール!イギリス系の長身左SBが開幕戦で躍動
[12.28 選手権開幕戦 帝京高 2-1 京都橘高 国立] 「結構もう予想は立ててたんですけど、まさか本当に来ると思ってなかったです」。帝京高(東京B)の180cm左SBラビーニ未蘭(3年=FC東京U-15むさし出身)が、第103回全国高校サッカー選手権のファーストゴールを決めた。 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 前半5分、MF堀江真広(3年)の左CKに対してファーサイドでフリーに。味方選手が相手DFをブロックしてくれたことでマークを外したラビーニは、対角のヘディングシュートを放つ。これが1バウンドして逆サイドのゴールネットへ。貴重な先制点となった。 会心の一撃を喜んだラビーニは、その後も左サイドで正確なビルドアップ。また、守備では相手のセットプレーに対応し、相手の攻撃を跳ね返していた。そして、対面の強力右SB増井那月(3年)の攻め上がりに食らいついて見せる。 試合終盤には増井のゴール方向へのドリブルに対し、身体を張って止め切るシーンも。「そこはもう本当に最後のDFとして体張って、もうゴールを守るしかないっていう気持ちでやりました」。勝利への執念も表現し、開幕戦を笑顔で終えた。 ラビーニは国立競技場でのプレーで印象的だったことについて、「やっぱり歓声ですね。なんか1つ1つチャンスがあったりすると、一気に『オォ』っていう声が聞こえるんで、それが結構鳥肌立ちました」と振り返る。 FC東京U-15むさし時代はサブ。だが、帝京進学後に筋トレなど肉体強化をして体重72kgまで増加したほか、フィジカル面やスピード面が向上している。大舞台でのプレーにも慣れてきたというラビーニは、取り組んできたことを表現して勝利できたことを「嬉しかったです」と喜んだ。 未蘭の名前の由来は「イタリアの首都のミランっていう町から」。そのイタリアとイギリスにルーツを持つ父親がトッテナムのサポーターという影響から、自身もトッテナムを応援しているという。日常会話レベルの英会話も可能。将来の目標にプロサッカー選手を掲げるラビーニが開幕戦に続き、2回戦でも再び躍動する。