弘前で古武道の祭典「サムライの技と心」 13の武芸流派が集結
古武道の祭典「サムライの技と心」が1月11日、複合商業施設「ヒロロ」(弘前市駅前町)4階にある弘前市民文化交流館ホールで開催される。(弘前経済新聞) 【写真】出演する卜傳流剣術保存会 青森県内を中心に13の武芸流派が、古武術演武などを披露する同イベント。主催は武術研究稽古会「修武堂」。2024年が修武堂を創立して20周年の節目だったことから同イベントを企画。青森県内の武芸流派や弘前に縁や関係がある流派に呼びかけて開催することになった。 弘前市指定無形文化財「卜傳流剣術(ぼくでんりゅう)」 指南番を務めてきた「修武堂」主宰の小山隆秀さんは「現存する青森県内の全流派が一同に会するイベントとしては初めてなのでは。修武堂として弘前市の市民参加型まちづくり1%システム採択事業として開催することも初」と話す。 当日午前の部は「サムライの音」と題し、青森県無形文化財の津軽箏(こと)や尺八を演奏する。「人に聞かせるために演奏していた楽器ではなく、サムライが呼吸の訓練や瞑想を深めるためやっていた珍しい音楽」と小山さん。 午後の部は、各流派の解説を交えた演武を披露する。時間はそれぞれ約15分。「流派によって異なる世界観があるため、内容は各流派に任せているため当日まで分からない。分かりにくい部分もあるかと思うが、それも含めて楽しんでほしい」と小山さん。 小山さんは「一般的に知る機会が少ない古武道の裾野を広げられるようなイベントにしたい。古武道は伝承していく中で型や技が変わっていくこともあり、もしかすると原型を知っているような人がまだいるかもしれない。そういった人たちと出会える場にもなれば」と話す。 開催時間は10時30分~15時45分。10時開場。入場無料。
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