成田は観光できないけれど… 料理に込めたおもてなし 名人戦昼食
千葉県成田市の成田山新勝寺で始まった第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第2局。両対局者が1日目の勝負メシに選んだメニューにも、注目が集まる。 【写真特集】提供される昼食6種 千葉・成田山新勝寺 藤井聡太名人(21)が「うなぎのタレで焼いた水郷錦爽鶏(きんそうどり) 焼き鳥定食」を選択。豊島将之九段(33)は「NARITAのとなりまち ハワイ名物ポキ重」を選んだ。 第2局の昼食を提供するのは、地元の天ぷらの店「國之家」。同店が準備した6種の特別メニューから選ばれた。 社長の有賀正悟さん(49)によると、普段店で出しているメニューに手を加え、地元産の食材を使って作ったという。お米は郷土芸能にちなんだコシヒカリ「伊能歌舞伎米」で、焼き鳥定食は、地元で有名なウナギをアピールしようとウナギのタレで甘辛く味付けした。ハワイなどで食べられている「漬け丼」にちなんだポキ重は、飛行機に乗ればすぐにハワイに行ける成田空港を知ってもらおうと、考案したという。有賀さんは「お二人とも、今回成田をゆっくり観光してもらうことはできないと思うが、この食事で成田を思い出してもらえたらうれしい」と話した。【合田月美】