債券は20年債が堅調、入札を無難に消化して買い安心感
(ブルームバーグ): 17日の債券相場は20年債が堅調。20年利付国債入札を無難に終えたことから買い安心感が広がっている。
岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、20年債入札結果は無難から順調だったと指摘。米連邦公開市場委員会(FOMC)や日本銀行の金融政策決定会合を控えているが、日銀の12月利上げが見送りとなれば1月利上げも期待が下がることが警戒されているとして、ここから債券が売られるよりは小じっかりの展開となりやすいとした。
長谷川氏は「年内の主要な国債入札が終わり、需給面から相場が支えられて金利上昇が続く感じではない」とみている。
入札結果によると最低落札価格は98円80銭と市場予想98円70銭を上回り、小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は5銭と前回の13銭から縮小した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.38倍と、前回の3.52倍から低下した。
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Hidenori Yamanaka