難病ALS公表「ニャンちゅう」声優・津久井教生「治療法がないということは恐ろしく悲しくつらいこと」
NHK Eテレに登場する人気キャラクター「ニャンちゅう」などの声を務め、指定難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を公表している声優でミュージシャンの津久井教生(63)が17日、自身のブログを更新。9日に膀胱(ぼうこう)がんのため77歳で死去したキャスター小倉智昭さんへの思いをつづると共に、自身の現状についても説明した。 【写真】ニャンちゅうのピンを付けて笑顔を見せる津久井教生 津久井は「小倉智昭さんの訃報に接しました」と書き始め「ガンで弟を亡くした私は 小倉さんの膀胱ガンの闘病を応援していました。そして私がALSに罹患してからは逆に小倉さんの発信にたくさんのエネルギーをいただきました。本当に感謝しています!そして最後に 治療の手はずがなくなったと医師から告げられて自宅での療養になったと聞きました。最後までガンと闘いぬいたのだと思います。本当にお疲れさまでした。心よりお悔やみ申し上げます」と追悼した。 さらに「そして私も治療法がないと言われたことを思い出しました」とし「今から5年前 検査入院の結果ALSであると医師から告げられた時のことです。妻と二人でALSという病気の説明を受けたあと『津久井さん、ALSには治療法がないのです。ですから現時点でこの病院でできることは無いのです』と主治医に告げられました。そして…いつ退院して自宅療養を始めるかの算段に入りました」と説明。 現在は「そこから治療ではなく対症療法という医療行為を受けているのです。気管切開も胃瘻増設もALSを治療するものではありません。命の危機を逃れるための医療行為なのです。だから…どうするか考えてしまうのです 治療法がないということは恐ろしく悲しくつらいことなのです。前にも書きましたが病気と闘うことができないのです!治療法がない この言葉は本当に重い言葉です。医学が進歩して たくさんの治療法が見つかることを切に願います!たくさんの希望がかないますように」と願った。 津久井は19年10月に病院で検査を受けた結果、「筋萎縮性側索硬化症」と診断されたと公表。22年6月、自身のブログで要介護(要支援)状態区分の最上位である「要介護5」の認定を受けたことを報告し、同年11月に「ニャンちゅう」声優を羽多野渉に交代することを発表した。また23年2月には所属事務所が「気管切開の手術及び人工呼吸器の装着を行った」と発表し、津久井自身も「声を失った」と、人工音声を用いて報告していた。