ヒューマン 松本まりか、40代を目前に「今が幸せ」 ここ5年で葛藤…「感じる演技」から「理解する演技」へと変貌 テレ朝系主演ドラマ『ミス・ターゲット』21日スタート!
女優、松本まりか(39)が変化の時を迎えている。21日スタートのテレビ朝日系主演ドラマ「ミス・ターゲット」(日曜後10・0)では、これまでの「感じる演技」ではなく「理解する演技」で役にアプローチ。今年から大手芸能事務所の研音に移籍し、新たな環境に身を投じた。9月に迎える40代を目前に「今が幸せ」と言い切る理由とは-。(ペン・渡邉尚伸、カメラ・中井誠) 【写真17枚】女優、松本まりか 世間のイメージは「悪女」も、素顔は… 細身の体から放たれる色気に、一瞬にして包み込まれた。演じてきた役柄から定着した世間のイメージは「悪女」。素顔は愛にあふれた女性だ。「言葉がうまく言えない時があるので、どんどん質問しちゃってください」。優しくほほ笑みながら、記者の緊張をほぐしてくれた。 「ミス・ターゲット」は百戦錬磨の結婚詐欺師が本気の婚活に乗り出すラブストーリー。ゴールデン・プライム帯(午後7~11時)の連ドラ主演は初めて。芸能界入りした15歳から胸に秘めていた夢を四半世紀を経てかなえ、「今まで幸せっていう言葉をあまり口にしたことがなかったけど、主演という大きな責任を背負っているからこそ、より深い幸せの中にいると感じるのかな」と喜びをかみしめた。 オリジナルの物語は映画「ハケンアニメ!」(2022年)などで知られる人気脚本家、政池洋佑氏(40)が松本に当て書きしたもの。「悪女」や「あざとかわいい」といった演技は代名詞でもあるが、今作では純愛ものに初挑戦しており、「すみれ(主人公)がピュア。好きな人に全然いけない所などが自分と似ている」とハマり役になりそうだ。 長い下積みを経て18年にテレ朝系「ホリデイラブ」でブレーク。ドラマや映画だけでなく、バラエティー番組や雑誌などに引っ張りだこになり環境が一変した。 「この5年間は一つ一つの仕事に向き合う時間を持てなくて、ただ仕事するので精いっぱい。そんな中で作品をやると、自分の感性だけで演じるしかなく、とても罪深いことをしているなと。こんな状態じゃいけないという思いが限界値に達したんですよね」 いわゆる「憑依型」の演技が評価されたが、葛藤を抱えて過ごす日々。今作で演技を一から見直し、「『感じる演技』から『理解する演技』に変えた。うまくいかないこともあるけど、これからの女優人生の基礎になる」と先を見据えた。