連続強盗実行役「何でもいいから仕事を」とXに 指示役、募集以外にも投稿見て積極勧誘か
首都圏で相次ぐ強盗のうち、千葉県警に逮捕された容疑者が、X(旧ツイッター)に仕事を探していると投稿したところ、指示役側から連絡が来たと供述していることが1日、捜査関係者への取材で分かった。指示役らはXで高額報酬などをうたって人を集めるだけでなく、利用者自身の投稿から実行役候補を探して「リクルート」していた疑いがある。 【写真】犯行時金色だった髪の毛を黒色に。逮捕された久保田陸斗容疑者 捜査関係者によると、同県市川市の住宅から女性が一時連れ去られた強盗致傷事件で逮捕された久保田陸斗容疑者(21)=住居、職業不詳=は、Xに「何でもいいから仕事ください」「何か仕事ありませんか」などと投稿。その後、指示役側から秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」に誘導され、身分証の画像を送るなどしていた。久保田容疑者は横浜市青葉区の強盗殺人事件などにも関与している疑いがある。 また、同県鎌ケ谷市の住宅に侵入した疑いで逮捕された保育士の前田祐一郎容疑者(25)=東京都新宿区=は、犯行前にXで「バイト、案件」と検索し、「報酬35万円」と書かれた投稿を見つけてダイレクトメッセージを送っていたことも判明。久保田容疑者と同様、そこからシグナルに誘導され、身分証を自分の顔の横に提示して撮影した写真を送ったなどとも話しているという。