トヨタが「認証不正」で会見 「6項目中5項目」は基準より厳しい数値で申請!? 具体的な内容は? 認証制度改革も必要か
一方で6項目では「出力点の制御調整」の事案でレクサス「RX」にエンジン出力試験で狙った出力が得られるようにコンピュータ制御を調整し、再度試験をしたデータを使用していたようです。 この件について宮本氏は「この試験においてRXは狙った出力が得られませんでした。本来は問題が発生した際は立ち止まり、原因究明の上対策をすべきでしたが、調整したデータを使用してしまいました。これは結果が基準を満たすように手を加えてしまっていることからこれまでの5項目とは性質が違う事案だと考えております。その後の調査では、試験用の排気管の潰れが原因と判断しております」と話しています。 なお今回の認証に関する社内調査では、10年間で約50モデルの認証、約7000件のレポートを提出しているといい、今回の発表時点ではまだ調査が終わっていないようですが、数万件の調査で明らかになった6つの事案を少しでも早く報告をすることに至ったようです。 ※ ※ ※ また今回、トヨタ以外でも不正に関する会見を行っています。各社それぞれの不正内容は異なります。 これらの不正の背景には、国が定める法規や認証制度が今の時代に追いついていないのではないかという見え方も出来ます。 決まったルールを守ること、そして不正はあってはならないことですが、今の時代に沿った世界的にも競争力のある制度改革も期待したいところです。
くるまのニュース編集部