優勝争いへの影響必至? 浦和vs神戸戦の大迫決勝弾は……「オフサイドと言わざるを得ない」 | ジャッジリプレイ
【国内サッカー・Jリーグ】DAZNのレギュラー番組『Jリーグジャッジリプレイ2023』#31では、元日本代表FW水沼貴史氏、同DF栗原勇蔵氏をゲストに迎え、明治安田生命Jリーグの気になる判定を徹底討論した。 【動画】横浜FMの“レジェンド”2人が今季の優勝争いを語る! 2023シーズンの明治安田生命Jリーグも最終盤戦に突入し、ますます盛り上がりを見せている。 『Jリーグジャッジリプレイ2023』#31では、SNSで話題となったレフェリングに関する事象をピックアップ。元国際審判員の家本政明氏に加えて、水沼氏と栗原氏をゲストに迎え、注目の判定を徹底討論した。 今回、同番組で取り上げたレフェリングに関する事象で注目を集めたのは、J1リーグ第32節の浦和レッズvsヴィッセル神戸戦。リーグ優勝を占う正念場となった試合の決勝ゴールシーンだ。 前半がスコアレスのまま終了すると、72分に神戸が先制。FKの流れから何度もクロスを送り込み、最後はDFマテウス・トゥーレルがボールを押し込んだ。優勝へ向けてあとがなくなった浦和は、アディショナルタイムの90+1分にFWホセ・カンテが執念の同点ゴールを決める。そして、注目のシーンはその5分後に訪れた。 90+6分、浦和はFKの場面でGK西川周作も上がって勝負に出た。しかし、ボールをキャッチした神戸GK前川黛也が鋭いキックで前線に残ったFW大迫勇也につなぐと、大迫は無人のゴールにシュートを流し込んだ。 このシーンでは浦和の西川が攻め上がっていたことからハーフウェーラインが最終ラインとなっており、「大迫はオフサイドなのでは?」という意見がSNSを中心に飛び交った。前川がキックした瞬間の大迫の位置を映した映像を番組内で確認した家本氏は「そう(オフサイドと)言わざるを得ない」と言及。また、今回の事象が起きた要因の一つとして、副審の立ち位置を挙げた。 「副審のポジションは、本来であればハーフウェーラインの延長線上でステイしたままでなければならないのですが、どういうわけか動いちゃっているんですよね。この試合はすごくエキサイティングだった半面、難しくもあった。副審は、もしかすると西川選手が前に行っていることがふと抜けてしまったのでは。普段では考えられない動きをしたために適切な競技規則が適用されなかったのかなと思います」 今回の試合を現地解説していた水沼氏は、「チェックオーバー(VARの確認完了)が結構早く終わったんですよ」と当時の印象を振り返りつつ、次のように推測した。 「頭に浮かんだのは『(確認するための)映像が撮れていないんじゃないか』ということが一つ。あと、(前川のキックの瞬間と大迫の位置は)副審の同一視野には入らないということですよね。『これはオフサイドじゃないかな』というのが僕の頭の中にはすごくあった」 栗原氏は「(番組内で視聴した)映像を見れば議論するまでもなくオフサイドだと思いますけど、現場だと難しい部分もあったと思う」とコメント。水沼氏は、副審の動きについて「ハーフウェーラインがオフサイドではあるんだけど、最終DFの位置に行っちゃったのは“習性”だったような気もする」と私見を述べた。 いずれにしても、今回の事象は今季のJ1優勝争いに大きく影響を及ぼしそうだ。
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