【厚生年金】女性ひとりで「月額15万円超」をもらう人は何パーセント?少数派ですよね?!
「国民年金(基礎年金)のみ」では月額平均でいくらか
先ほどの厚生年金は国民年金を含む平均月額でした。 では、1階部分の「国民年金部分だけ」の平均月額はいくらでしょうか。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 厚生年金に比べると、国民年金のみで老後生活するのは難しいと言えるでしょう。 上記の通り、国民年金には大きな男女差が見られません。 厚生年金を受給される方は、自分の場合どれくらいもらえるのかを把握しておきましょう。 現時点の加入記録に基づく年金見込額は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認できます。 老後に向けて準備を始めるためにも、年金見込額を確認してみてください。
安心した老後を迎えるために早めのご準備を
今回は女性の公的年金事情を眺めてきました。 年金だけでは充分安心した暮らしをすることは難しいと感じられた方は多いのではないでしょうか。 それでは、どんな老後対策ができるのでしょうか。できるだけ長く働くことも老後対策のひとつとなるでしょう。 またお金に働いてもらう資産運用も重要な手段となります。現在の低金利時代の日本では、どんなに時間をかけても預 貯金だけでは効率的に資産を増やすことはもはや不可能です。 貯蓄とは異なり、元本保証がないなど資産運用にはリスクがともないます。しかし「長期・分散・積立」の3つのポイントを守れば、できる限りのリスクをおさえながら投資していくことが可能です。 まずは老後の事も自分事として捉え、どんな対策が取れるのかを本記事を通して考えるきっかけとなれば幸いです。 何事も準備には時間がかかります。ぜひお早めに、自分に合った老後対策を模索してみてはいかがでしょうか。
参考資料
・日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和5年4月) ・厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」 ・日本年金機構「ねんきんネット」
菅原 美優