白銀に浮かぶ窓明かり 富山県南砺市、世界遺産の相倉合掌造り集落
12月に世界遺産登録30周年を迎える富山県南砺市平地域の相倉合掌造り集落で8日、窓明かりで観光を楽しんでもらう「窓灯(あか)り鑑賞日」が行われた。県内外から訪れたカメラマンが白銀に浮かび上がる「日本の原風景」を写真に収めた。 相倉では住民の生活を守るため、午後5時以降は住民と宿泊者以外は集落に入らないよう求めている。一方で、窓からこぼれる明かりだけで撮影したいという写真愛好家が増えており、恒例のライトアップイベントとは別に延長開放する日を設けた。昨年5月に初めて行い、冬バージョンは初めて。 1メートルの積雪がある中、訪れた人は展望台など撮影可能スポットから幻想的な風景を切り取っていた。愛知県一宮市から訪れた男性会社員(43)は「ここにしかない雪景色を撮ることができた」と話した。 日没から午後8時までで、15、22、29日にも行う。