万博海外パビリオン、自前建設の47か国全て着工へ…開幕に向け完成急ぐ
2025年大阪・関西万博の海外パビリオンで、参加国が自前で建設する「タイプA」について、47か国全てが着工する見通しとなったことがわかった。未着工だった地中海の島国・マルタの建設業者が決まり、11月上旬にも着工する。海外パビリオンは建設の遅れが指摘されてきたが、開幕に向け完成を急ぐ。
マルタは建設業者との契約を済ませた。同国のパビリオンはタイプAの中でも建設する場所が狭く、簡易な構造のため、「数週間程度で完成させられる」(関係者)との見方もある。
タイプAは「万博の華」と呼ばれ、当初60か国が希望したが、資材や人件費の高騰で施工業者探しは難航した。万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、万博協会が建設を代行する簡易型の「タイプX」への移行を提案するなどし、今年7月には最終的に47か国で固まっていた。