「可愛い猫ちゃんねー」と声をかけると、立派なシッポを高く上げご満悦なリトアニアの猫
こんにちは、世界を旅する犬猫写真家、新美敬子です。今回はバルト3国のうちのエストニアとリトアニアをご紹介します。 【猫写真16点】この立派なシッポを見てください!注目されていることにご満悦な様子でした マンションが立ち並ぶ歩道を歩いていると、小柄な猫が小走りにやってきました。「可愛い猫ちゃんねー」と声をかけると、急にスローモーションのような歩き方になりました。シッポを高く上げ、注目されていることにご満悦な様子でした。 飼い主さんに、マリーシャという名前だと教えてもらっているちょうどそのとき、ほかの猫が通りかかりました。どうやら友だちではないようです。マリーシャは飼い主さんに寄りかかり、体を大きく見せて、その猫が近づいてこないように警戒していました。
ここはリトアニアの首都ヴィリニュスです。じっと見られている気配を感じて見上げれば、猫。猫は、「見てないもん」というそぶりです。呼びかけるとチラッと反応するものの、こちらに目を合わせようとしませんでした。 低い塀の上に乗ってじっとしていました。飼い主の帰りを待っているのでしょうか。 このマンションは「ロ」の字型をしていて、どの部屋も広い中庭に面しています。外部の人も中庭を通って近道できるようになっていて、この建物で暮らす猫たちもここを行き来していました。 その中庭にいた猫は、日光が建物や大木にさえぎられるたびに、日のあたるところを求めて忙しく移動していました。
「アイボリット獣医さん」のブロンズ像です。ロシアの児童文学作家、コルネイ・チェコフスキーの代表作『ドクトル・アイボリット』のモデルは、ヴィリニュスに実在した人物(獣医師)で、この近くに居住していたそうです。「猫の具合が悪いの」と少女が心配して相談しているところでしょうか。アイボリットさんは、動物と話すことができたそうですので、どこが不調なのか、猫から話が聞けたのかもしれません。 住宅街の公園と公園の間にたつオールセインツ教会は、およそ400年前に建てられました。暖かな色彩で、親しみがわきます。 三角形の公園越しに、猫がオールセインツ教会を見つめていました。