負の歴史も… ファッションや芸術の発信地“吉原”の美が集まる展覧会
遊廓の美しい模型も!
最後の展示室では、《江戸風俗人形》を展示。台東区立下町風俗資料館のコレクションで、3メートル近い台の上に文化文政期時代の美しい遊廓の世界が再現されています。 檜細工師の三浦宏氏による建物は、国産の木材を使用。部屋のつくりなど細かな部分まで再現されています。江戸小物細工師・服部一郎氏が各部屋の調度品を手がけ、人形師・辻村寿三郎氏が制作した人形は、刺繍された美しい衣装を身につけています。女性たちの化粧も当時流行したものになっていて、見ていて飽きません。 本展では、遊廓の華やかで美しい一面だけでなく、遊女たちが置かれた境遇についての説明もあり、吉原の歴史についても考えさせられました。 吉原文化の光と影を感じられる展覧会、ぜひ一度訪れてみてください。
Information
会期:2024年3月26日(火)~5月19日(日) 開館時間:午前10時 ~午後5時(入館は午後4時30分まで) ※会期中、作品の展示替えがあります 前期展示:3月26日(火)~ 4月21日(日)後期展示:4月23日(火)~5月19日(日) 会場:東京藝術大学大学美術館 休館日:月曜日、5月7日(火)(ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館) 観覧料:一般 ¥2,000、高校・大学生 ¥1,200、中学生以下無料
田代わこ