宮城の農高生、パックご飯で能登応援 手書きメッセージ添えて1000食
宮城県農業高校(名取市)の生徒らは27日、同校で能登半島地震の被災地に送るパックご飯1000食に手書きの応援メッセージを貼り付けた。パックご飯は28日、石川県立能登高校と同県立七尾東雲高校に発送される。 能登半島地震を受け、生徒会や農業クラブの生徒らが発案し、名刺大のカードも作成した。県内の農業関連高校11校の協力も得て、「お米を食べて心も体も元気になりますように」「同じ被災地、心が痛みます」などと1枚ずつメッセージを手書きした。東日本大震災の被災地である宮城から能登に寄り添う思いを込めた。 パックご飯は、JA全農ラドファが製造した、宮城県産「ひとめぼれ」200グラム入り。同校では水稲6ヘクタールを栽培しており、生徒らが被災地支援に生かせないか模索する中で、取り組みに賛同したJA宮城中央会や全農みやぎからパックご飯提供の協力を得た。 生徒会役員の鈴木傑心さん(1年)は、自宅が仙台市宮城野区の農家。東日本大震災では津波で水田が浸水するなど被害を受けた。「被災農家の気持ちはよく分かる。一日でも早く元の生活に戻れるように思いを込めた」と語った。
日本農業新聞