元TOKIO山口達也が再婚発表して祝福ムードも…テレビへの復帰は「ほぼ絶望的」と言える2つの理由
発端となった「女子高生への性加害」事件
まずは2018年に山口さんが起こした事件から振り返っておきましょう。 山口さんは2018年2月、自身がMCを務める『Rの法則』(NHK Eテレ)の共演者だった女子高生タレントを自宅マンションに呼び寄せ、酒に酔った状態で無理矢理にキスするなどの行為に及び、強制わいせつの疑いで書類送検。被害者である未成年女性に強引に飲酒させようとし、キスを強要するだけでなく顔を舐め回してもいたそうで、被害者が拒むと激昂して脅したとのこと。 警察に被害届が出されていましたが、その後、被害者とは示談が成立し、不起訴処分になっています。しかし、さわやかなイメージが崩壊し、芸能界引退となったのです。 2018年4月に山口さんが単独で開いた会見では涙をこぼしながら、「もし待ってくれる席があるならTOKIOとしてやっていけたらな……と」、そうTOKIO復帰を望んでいることも語っていましたが、その甘い考えに世間は非難轟轟となってもいました。 復帰できるとすれば、ほとぼりが冷めた数年後だったのかもしれません。しかし、数年が経った現在は、より復帰が難しくなっているのです。 なぜなら、この6年半で大きく状況は変わっているからです。
ジャニー喜多川氏による性加害事件も…
まず、忘れてはいけないのが世界中を震撼させたジャニーズ事務所社長だった故・ジャニー喜多川氏による大量性加害事件。 半世紀以上にも及び、自身の権力を利用して未成年男性への性加害を続けて来たことが明るみになりました。 SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は昨月、被害者救済委員会への補償申告者は計1000人にもおよび、そのうち500名以上が補償内容に同意し、保証金の支払いが完了していると発表。現時点で、少なくとも500名以上という想像を絶する人数の被害が認められたということになります。 ジャニー喜多川氏の犯行は、山口さんの事件より何十年も前から行われており、少年たちを喰いものにしているという噂は、都市伝説のように昔から広く知られていました。ただ、現実に起こっていた犯罪だったと公になったのが昨年だったのです。 昨年3月、イギリスの公共放送BBCがドキュメンタリー「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」を放送し、昨年4月、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんが日本外国特派員協会で、性被害に遭っていたことを会見で明かしたことなどから事態が急転。昨年9月、ようやくジャニーズ事務所がジャニー喜多川氏の性加害を認めたという経緯があります。 つまり、山口さんの事件よりもずっと以前からジャニー喜多川氏の性犯罪は繰り返されていたものの、その事実が認められショッキングな大罪として大々的に報じられたのは、山口さんの事件から5年後だったわけです。 くしくも山口さんの起こした事件は、名物社長というだけでなく恩師のような存在だったジャニー喜多川氏の事件と、「未成年への性加害」という共通点があることになります。 昨年9月にジャニーズ事務所が「人類史上最も愚かな事件」と断罪したジャニー喜多川氏の犯罪と、被害者の性別は違えど山口さんの起こした事件は広義では“同じ”であるため、2018年当時よりも彼に一層厳しい目が向けられるようになっているのです。