リカルド「1年前のアブダビGPはこれで最後になるかと…」アルファタウリ加入の経緯を説明、将来的には「レッドブルで引退したい」|F1
2023年のハンガリーGPよりアルファタウリのレギュラードライバーとなったダニエル・リカルドが、一時はF1からの引退が頭をよぎったと回顧している。リカルドは『F1』公式のポッドキャスト『Beyond the Grid』を通じて、激動の2023年について振り返った。 ●【F1™|ハイライト】F1™2023最終戦 エティハド航空・アブダビGP 決勝|2023 これまでHRT、トロロッソ、レッドブル、ルノー、マクラーレンと渡り歩いてきたリカルドは、マクラーレンで僚友ランド・ノリスにかなわず、在籍2シーズンで契約解除となる。 2023年はレッドブルのリザーブを務めていたが、苦戦していたニック・デ・フリースがシーズン途中で契約打ち切りとなり、その後任としてリカルドはアルファタウリのレギュラードライバーに。リカルドにとっては前身トロロッソに2013年まで在籍していたこともあり、10年ぶりの帰還となった。 だが本人はマクラーレンを去ることが決まり、去年の最終戦アブダビGPで「F1で最後のレースになるかも」と考えていたという。 「1年前のアブダビでは、本当にこれがF1で最後のレースになるかもしれないと思っていたよ。それは誇張でもなんでもなく、本当にそう危機感を抱いていた」 「それでも1年は休むことも考えて、2023年のシーズンインとなった。もし12カ月の間休みでも、それはそれで意味がある時間の過ごし方ができる。休暇で得られるパワーはとても有益なものだからね」
シーズン途中にアルファタウリから声がかかり、リカルドは再びレギュラーシートを手にした。本人にとって、このオファーはゆっくり休んだ後の“渡りに船”だったとのこと。 「幸いなことに、僕は実戦から離れて、6カ月ほどで十分にリラックスすることができた。そして、アルファタウリの誘いを受けて、OKしたのさ」 「もし、1月の時点でアルファタウリに来てくれと言われていたら“まだ準備が必要だから、もっと時間がほしい”と返答していたかもしれないね。だから、シーズン途中にアルファタウリから声がかかったのは、とても絶妙なタイミングだったんだ」 イギリスGP終了後、リカルドはシルバーストンで行われたピレリのタイヤテストにRB19で参加した。ここでマックス・フェルスタッペンの予選タイムに匹敵する速さを示し、これがアルファタウリ加入の決め手になったとのこと。 「あのときは予選アタックをするつもりで走ったんだ。クルマには良いフィーリングがあったし、自信も有していた。何ができるのかもなんとなくわかっていたね」 「そのテストがうまくいけば、状況がすぐに変わる可能性があることもわかっていた。自分の将来を左右するからこそ、厳しいプレッシャーを感じながらマシンを走らせたんだ」 「アタックラップのコントロールラインを超えた後、タイムを見て安堵したことが印象的だった。マックスが出した(イギリスGP予選の)ポールタイムとは数百分の1秒しか違わなかったからね」
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