「何に向かって生きていけば」夢破れ全てを諦めた27歳フリーターの悩み。佐伯ポインティ「<夢が見つかってない期間>を上手に過ごせるようになるのが…」
◆チャレンジしてみないと気付けないこと 「朝からすためし食べました」は2年前まで芸能活動をしてて、夢破れて、全てを諦めましたっていう、夢が1回終わった状態なんだよね。ポインティも高校生の頃、小説家になりたくて作品書いてて、「これで賞取ったら、もう受験なんてしないで小説家デビューしてやる!」みたいな感じだったの。 そしたら一次選考も通らなかったから、「も~うだめだこりゃ。な~に書いてんだ! 受験受験!」ってなったけど……。「やっぱ一次選考も通んないか、なんかそんな感じしたな!」って、ちゃんと悔しい感じにはなったよ。 それで大学の時は「映画撮ってみたいな~」っていう気持ちになって、撮ってみた。ところがさ、映画の現場って「用意、スタート!」した後は、めちゃくちゃ静かにしないといけないんだよね。空調も切ったりするんだよ! でも俳優の人たちはめっちゃ喋ってるから……、ポインティはそれが羨ましくなっちゃったんだよね。「これ、ずっと黙ってないといけない仕事なんだ」ってわかっちゃった。沈思黙考が向いてる人の仕事やね、映画監督は。 笑い話っぽくなっちゃったけど、こういうことって、実際にチャレンジしてみないと気付けないんだよね。夢を追っては破れ、追っては破れ……みたいな感じで。 だから、夢と夢の間、つまり「やりたいこと、今見つかんないなー」みたいな時は、種まきの時期だと思ってさ! 「なんか見つかるかもな~」くらいの気持ちでいいと思うよ。
◆「見つかってない期間」を上手に過ごす 「朝からすためし食べました」は夢破れて、全てを諦めた……。これつまり、それだけ「ダメだーッ!!」みたいな時があったわけじゃん。それって人と比べても、結構激しめのショックだと思う。けど多分、だからこそまた見つかるよ。 で、見つかってない期間を上手に過ごせるようになるのが、今は大事! ずっと咲いてる花はない。ずっと実ってる田んぼはない──。 そう思って、今はゆっくりしときな! ※本稿は、『おいでよ ポインティの相談天国』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
佐伯ポインティ
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