中津市豊田小で給食「ストローレス大作戦」実施 プラごみ削減へ6年生が提唱し全校で推進 実行委など「工夫や改善続けたい」
プラスチックごみ(プラごみ)の自然への影響が問題視される中、大分県中津市豊田小(370人)は給食時のプラスチック製ストロー使用をなくす「ストローレス大作戦」を展開している。自分たちができる環境保全策を―と6年生が始め、他学年にも広げて全校で取り組んでいる。 6年生が進める「子どもの力で『みんなが幸せな未来』を創り出そうプロジェクト」の一環。 きっかけは総合的な学習の時間で、プラごみが地球温暖化や海洋汚染の原因の一つになっていると学んだこと。同学習の時間実行委員会メンバーらが「ストローとそれを入れたビニール袋をなくせばプラごみが減らせる」と考え、昨年6月から6年の全2クラスでストローレスを開始した。 下級生への啓発・普及は児童会環境委員会が中心となった。マイストローを持ち込んだり専用のはさみで牛乳パックの上部を切って直接飲む方法や、取り組みの効果(全校で1年に7万2千本削減可能)などを紹介するプレゼン資料を作って各クラスで説明。11月の児童会臨時代表委員会で、全校でストローレスを推進することが決まった。 校内アンケートなどによると現在、実際に取り組んでいる児童は6年が約9割、全体では約7割。「ストローなしで飲むのは低学年は難しかったりする。工夫や改善を続けたい」と同実行委や環境委のメンバー。 大作戦は校内だけでなく、校外にも広げていく予定。飲みやすくするためパックの形状を変更してほしいという手紙もメーカーに送った。 同実行委の武本青依さん(12)と恒成竜輔さん(12)は「プレゼン資料をさらに改良し、他校に広げていければ。ストローレスをきっかけに、環境を良くする気持ちを高めていきたい」と話している。 <メモ>プラスチック製ストローを廃止する脱プラスチックの動きは大手飲食チェーンなどから始まり、全国各地の学校現場などにも広がっている。