フィンランド、ロシア国境の検問所を30日に閉鎖
フィンランド政府は29日、ロシアとの国境で唯一開いている最北の検問所を、30日に閉鎖すると発表しました。 フィンランドとロシアの間には、9つの国境検問所があります。 ロシアが、自国を経由するかたちで第三国からの移民を送り込んでいるとして、フィンランド政府は、18日から南東部の4か所を来年2月18日まで、24日からは北部の3か所を、12月23日まで閉鎖しています。 29日時点で開いているのは、鉄道専用の検問所1か所を除くと、最北のラジャ・ヨセッピ検問所だけとなっていました。 フィンランド政府は29日、最北のこの検問所を、30日から12月13日まで閉鎖すると発表しました。 記者会見したオルポ首相は、ロシアが中東やアフリカなどからの移民希望者を「誘導している」と非難し、「この現象に終止符を打つ。ロシアのハイブリッド作戦から国を守るため、国境全体を閉鎖する必要がある」と述べました。 ロシアメディアは、フィンランド国境警備隊の情報として、「11月はシリア、ケニア、ソマリアなどから900人の移民が亡命を求めて国境を越えた」と伝えています。