九州大学大橋キャンパスの建築物群 国の有形文化財に
九州朝日放送
九州大学の大橋キャンパス(福岡市南区)にある教室や実験室などが入った5棟の建物が国の有形文化財に登録される見通しとなりました。 22日、開かれた国の文化審議会が文部科学大臣に答申しました。 旧九州芸術工科大学の環境画像棟や音響特殊施設棟など鉄筋コンクリート造りの5棟は1970年(昭和45年)に建設されました。 現在は統合され九州大学芸術工学部となっています。 建物と広場の空間構成、打ち放しコンクリートなどで作り出されるデザインが「後の造形の規範となっているもの」と評価されました。 九州大学芸術工学研究院の尾本章研究院長は「価値が認められて世の中に知られる。残っていく。非常にうれしく思う」と喜びをあらわにしました。 設計は戦後日本を代表する建築家の一人、香山壽夫氏によるもので香山氏は九州芸術工科大学の創立時に助教授として着任していました。 国の有形文化財の登録は原則として、建設後50年以上が経過しても保存され、積極的な利活用がなされている建造物が対象となります。 官報への告示で正式決定されます。 12月5日に一般向けの見学会が予定されています。
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