「厳しい戦いになる」お詫びの“裏金議員” 雪辱を期す野党の候補予定者 解散目前の北海道
STVニュース北海道
「政治とカネ」の問題で揺れる自民党。 次の選挙ではいわゆる裏金議員の対応に迫られています。 衆議院の解散を9日に控え、候補予定者は総選挙に向けた準備を急ピッチで進めています。 (自民党 和田義明衆院議員)「厳しい戦いになるのは間違いありません。これはわたくしのせいでございます」 後援者の前で詫びを入れたのは、北海道5区から立候補予定の自民党・和田義明衆議院議員です。 安倍派の裏金事件では990万円のキックバックを受け、政治資金収支報告書への不記載が判明。 石破茂首相はいわゆる裏金議員に対し、衆院選での比例代表への重複立候補を認めない方針を打ち出していて、和田議員は道内で唯一の対象となっています。 (自民党 和田義明衆院議員)「(支援者から)厳しいお叱りをいただいている。そこはお詫びするところはお詫びして、しっかり働けという声もいただいている。仕事の面で恩返ししていく。失われた信頼を取り戻していく」 5区から立候補予定の立憲民主党の元衆議院議員・池田真紀さん。 前回衆院選の雪辱を果たし、自民党の裏金問題にメスを入れたい考えです。 (立憲民主党 池田真紀氏)「今回の裏金については何も触れていないので、印象としては変わっていない。都合の悪いところは隠して、ビラや政策を見ると利権政治のばらまきの政策を訴えている。政策についても対照的な戦いだと思う」 「政治とカネ」の問題で厳しい目が向けられている自民党。 解散が迫る5日、新党大地のあの人が自民党の要請を受けて選挙協力に動きました。 (新党大地 鈴木宗男代表)「1にも2にも大事なのは政治の安定です。応援に来てくれ、要請を受ければ私は飛んでいきます」 新党大地はすでに複数の候補予定者に推薦を出していて、鈴木宗男代表の支援者の票が選挙戦にも影響を与えそうです。 一方で、激戦が予想されるのが北海道4区です。 6日に仁木町で開かれた「食」のイベントを訪れたのは、5回目の当選を目指す自民党道連会長の中村裕之衆議院議員です。 (自民党 中村裕之衆院議員)「やっぱり厳しい声はありますもんね、自民党に対しては。とにかく取り組んできたことを理解してもらえるように頑張ります」 前回2021年10月の選挙では野党候補との一騎打ちとなり、696票差の僅差で競り勝った中村議員。 苦戦を強いられた相手の名前からこんな発言もー (記者)「秋の選挙は?」 (自民党 中村裕之衆院議員)「不利だよね。違う季節でやってほしい」 紅葉が彩る10月の選挙。 (立憲民主党 大築紅葉衆院議員)「うわっ、コオロギいた!」 名前から秋を連想させるのは、立憲民主党の大築紅葉衆議院議員です。 この日、選挙区の区割り変更で新たに加わった石狩市を訪れ、落花生の収穫を体験しました。 (立憲民主党 大築紅葉衆院議員)「話も人の経験もこっちで見ないとわからないことがたくさんあるので、なるべく現場に行くようにしています」 大築議員の原点は徹底した現場主義。 地域の声を直接聞くため、精力的に足を運んできました。 前回、比例復活した大築議員。 6日の事務所開きでは3年間の実績をアピールし、支援を呼び掛けました。 (立憲民主党 大築紅葉衆院議員)「この3年間、自分自身150%の力で活動してきた。最後の最後まで全力を尽くしていきたい」 北海道4区には共産党が元札幌市議会議員・佐々木明美さんの擁立を表明しています。 (共産党 佐々木明美氏)「国民の生活が大増税や物価高騰に苦しみ、もう自民党政治ではだめだという怒りと不安が広がっています。こういう政治を見過ごすことはできない、許すことはできないと決意を固めました。政府不信が広がるいまだからこそ、政治を変えていくことに希望はあると伝えていきたい」 いよいよ9日に迫った衆議院解散。 選挙に向けた候補予定者の動きも慌ただしさを見せています。