【柏の決勝ゴールの裏側で。浦和はなぜあの時間帯に失点を喫したのか(2)】支配しながら失点しないミッション……指揮官「もう一度、あの失点シーンをしっかりと確認したい」
柏レイソルの右サイド、すなわち浦和レッズにとっての左サイドを攻略されたことが失点を招いたのは確かだ。松尾佑介が前目でステイしてしまったことは前編で言及したが、ボランチの伊藤もグスタフソンと共にサイドの守備に参加する構えを見せながら、ボールホルダーの白井に外側へいなされると、中央に踵を返した。 ■【動画】浦和はなぜあの時間帯に失点を喫したのか…もう一度振り返る「柏レイソルの得点場面」■ 白井に付き切れないのであれば、ゴール前のニアを埋めて、マリウス・ホイブラーテンをワイドの守備に行かせる選択が有効だったかもしれないが、実際は二人とも中央に戻ったことで、柏側にサイドの攻略を許してしまったのだ。ただ、極論を言えば、ゴール前でクロスを跳ね返すことができれば事なきを得たシーンでもあった。 FWのマテウス・サヴィオが右ワイドに流れることで、前線は木下しかいなくなる。最終的には右サイドでチャンスに絡んだ島村、二列目の山田雄士、左サイドから駆け上がってきたジエゴが来てはいたが、クロスボールに直接合わせられる位置にいたのは木下だけだった。
■難しいミッションの中で
一方の浦和はゴール前に復帰していたホイブラーテン、右センターバックの佐藤瑶大、右サイドバックの石原広教、さらにボランチの伊藤敦樹とサミュエル・グスタフソンと右サイドハーフの大久保智明も守備に戻ってきており、木下のシュートを6人の選手が見送るという不恰好な構図になってしまった。頼みのGK西川周作も、至近距離からフリーでダイレクトボレーを打たれたら、止め切るのは難しい。 「クロスが入ってくるときはセンターバックの前のスペースをしっかりと埋めないといけない」 ヘグモ監督もそう語るが、ここまで前からボールを奪いに行く守備を植え付けることに注力してきた反面、前からハメられなかった場合にゴールを守り切るための守備の共有がやや曖昧なままであることは否めない。ただ、そもそも現在の浦和には攻撃のマインドが強く、まずは失点しないという意識が昨年ほど強くないことも確かだ。 「集中するべきところを集中して。もしかしてあの失点したシーンは我々に堅さが足りなかった。我々のディフェンスの仕方はこのような形ですけど、学びを得て、パフォーマンスを上げていかないといけない」 ホイブラーテンはそう反省を語ったが、一方でベースに相手を攻撃で「ドミネート(支配)」するというチームの大前提と表裏一体であることも忘れるべきではない。「もっとボールを支配して、押し上げたところで、相手のゾーンでプレーしている時はいいのですけど、間延びした時には問題がある。もう一度、あの失点シーンをしっかりと確認したい」とホイブラーテンは語る。ヘグモ監督の1年目で、浦和はベースを構築しながら勝ち点も積み上げるという難しいミッションの最中にある。 攻守で相手を支配して、得点を奪っていくこと。しかし、それがうまく行かない時にどう失点を防いで、自分たちの時間帯に持ち込むか。その試行錯誤を乗り越えた先にしか成功の道はない。 (取材・文/河治良幸)
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