最強のひとり旅“適齢期”、旅を楽しむ7つの秘訣 何歳になっても新しい刺激が自分を活性化
「私だけ宿へ先に戻ることになって、先輩から『ひとりで大丈夫?』と聞かれて。えっ、私はひとりで台湾の街すら歩けない人間だと思われている? と驚きで(笑)。 結婚前にひとり旅の経験はありましたが、言われてみれば30年近くしていない。私にもまだできるのかな? できないかも? と考えました」 ■“初めて”があるから楽しい その台湾旅行から3カ月後、山脇さんは国内1泊のひとり旅を決意。何度も訪れたことのある安心感を理由に、行き先は京都に決めました。
「ところが……京都駅で降りた途端にドキドキそわそわ。宿にチェックインしたものの、ひとりでどうしたらいいの? と落ち着きません。 結局、ひとり外食はハードルが高く、お気に入りのさばずしをテイクアウト。ホテルの部屋で食べて、その日はさっさと寝てしまいました(笑)」 初日からくじけそうになった久しぶりのひとり旅。気持ちが切り替わったのは、翌朝のことでした。 「朝6時に清水寺までランニングしてみたんです。地元の人々の姿や、観光では出会わない光景を目にしながら清水の舞台に到着。貸し切り状態で美しい景色を眺めていたら、解放感で満たされてきて。今日一日することを私が全部好きに決めていいんだ、という気持ちになりました。
ふだんは仕事や家事で自分の時間がなかなかとれないけれど、旅先では120%私の時間。夫や友人との旅行ももちろん好きですが、自分のペースでまわったり、お店の人と1対1で会話をしたり。ひとり旅だからこそできる発見がありました」 50代という年齢は、「自分のことをわかっている気になって、“初めての経験”が減っていく」と話す山脇さん。 似合う服も髪型もメイクも自分のなかでなんとなく決まってしまい、新しいことを始めるにはおっくうになりがちです。そんななか、山脇さんはひとり旅をすることで、思いも寄らない“初めて”をたくさん体験することになりました。