【インタビュー】インテル副会長が語るスクデット獲得や強さの秘密…サネッティが驚いた当時19歳のラウタロの発言とは? | セリエA
6年前のラウタロ獲得秘話
さらにインテルOBは、同胞でもある主将のラウタロについて「ラウティはインテルでプレーすることに満足している。インテルへの帰属意識を示し、カピターノとしての責任も模範的な姿勢で果たしてきた」と称えつつ、6年前の獲得秘話を明かした。 「われわれは、(ディエゴ)ミリートがラシンで仕事をしていた時、ラウタロの動向を追っていた。ディエゴとはよく話をしていたが、(SDの)ピエロも『強い、強い、強い!』と言っていたよ。当時のラウタロはまだ19歳だったが、彼がハットトリックを決めたとある試合で驚いたことがあった」 「彼は『3得点に満足しているか?』と問われ、『3得点には満足しているが、自分のパフォーマンスには満足していない』と答えたんだ。19歳の若者がこんな回答をするんだ。何か考えさせるものがあるということだよ」 「ただ、われわれはラウタロが別のチームへ移籍すると思っていた。アトレティコ・マドリード行きが確実視されていた。ところがある日、彼の代理人から連絡をもらい、『アトレティコに問題があるため、もしまだ興味があるなら話をしよう』と言われたんだ」 「代理人がすぐにミラノへやって来て、交渉が開始した。その後、ピエロがアルゼンチンへ向かってラシンと合意に至ったんだ。ラウタロはあれから6年、われわれの元にいる。彼について私が一番気に入っているところは、毎年、成長していることだ。彼は現在、選手として成熟し、違いを作り出している」
インテルの強さの秘密
来シーズンのインテルの目標はセリエA2連覇となるが、昨シーズンの覇者ナポリのように思わぬ不振に陥る可能性もある。サネッティ副会長は「どのようにチームを改善するのか」を問われると、インテルの強さの秘密を語りつつ、自身の見解を示した。 「インテルでは、選手全員が重要であると感じていて、カルロス・アウグストや(マッテオ)ダルミアンらも含めてピッチに入る選手が全員、チームに貢献してくれた。そして全員が自らの実力を示そうと意欲を持ってプレーしていた」 「これが、インテルが数多くの勝利を挙げることができた理由でもある。選手たちは最後まであきらめなかった。(ダヴィデ)フラッテージも決定的なゴールを決めている。このチームにとって、最も難しいのは継続性を示すことだ。そのためには、同じ方法で謙虚に取り組みを続ける必要がある」 「確かに重要なリーグを制覇したが、来シーズンも競争力を示し、主役でありたい。そして王座を守らなければならない。そのための前提条件はある。選手たちは良いカルチョをするだけでなく、人間性も素晴らしい1つのチームであるからだ」