【奈良競輪・GⅢ大阪・関西万博協賛競輪】大矢崇弘がGⅢでS級初V!
奈良競輪の第9回『大阪・関西万博協賛競輪2024』(GⅢ)は9日、12Rで決勝が行われ、大矢崇弘(33)=東京・107期=が待望のS級初VをGⅢで飾った。2着は元砂勇雪。3着に松岡辰泰が入り、3連単33万8540円の大波乱となった。 ◇ 勢いのままに主役の座へと上り詰めた。中井太-元砂の地元勢が前受け。松岡辰-松川-三宅、単騎の佐藤一、大矢、佐々木-菅原の順で周回を重ねたが、佐々木が青板3角で叩いて開戦のゴングを鳴らすと、勝負どころから33バンクらしい大激戦に。内を抜けた中井の上を松岡が鐘前カマシで制したが、内を突いて3番手に浮上した大矢が2角まくりで飲み込み、歓喜のVゴールを突き抜けた。 「FⅠも優勝したことないのにいいのかなって感じですけど…。単騎だったので、とにかく前々と。かなりの思い出になりますね」 一予は5着とぎりぎりの勝ち上がりながら、二予、準決は鋭くまくり上げて2着。「最近調子がいいなっていうのはあった」とデキには自信をもっていたが、2018年4月函館以来、2回目のGⅢ決勝でS級初V、さらにGⅢウイナーへと一足飛びで飛躍を遂げた出世物語に目を丸くする。 「GⅠとかすごく遠いものだったけど、近くにきたので頑張らないと。もっと練習して強くなって、また優勝できるようにしたい」 これで11月競輪祭の出場権も獲得。ビッグはまだ未経験だけに、「一戦一戦、プライドをもって」とさらなるステップアップを誓う33歳から目が離せない。(小橋川寛)