暴力団について相談受ける「暴追センター」から2500人の情報流出の可能性 県警OB職員がPC操作
KKT熊本県民テレビ
暴力団についての相談などを受け付ける熊本県暴力追放運動推進センターは21日、2500人分の相談者の個人情報が流出した可能性があると発表しました。
サポート詐欺の手口による個人情報流出のおそれがあると発表したのは、公益財団法人熊本県暴力追放運動推進センターです。センターでは、県警OBや弁護士が暴力団などからの不当な行為に関する相談に乗るほか、暴力団を脱けようとする人の支援などを行っています。 流出した可能性のある個人情報は、去年1月から今月15日の間にセンターに相談を寄せた県内外約2500人分の住所や氏名などの個人情報で、業務で使うパソコンに保存されていました。
センターによりますと11月15日、男性職員がこのパソコンを操作していたところ、「お使いのコンピューターは無効になっています」という警告画面が表示されました。表示された番号に電話したところ、「マイクロソフトサポートセンター」を名乗る外国人風のなまりの男が対応。
指示通りに操作すると、パソコンが遠隔操作に切り替わったため、職員はパソコンの電源を落とし、インターネットのケーブルを抜いて回線を遮断したということです。 センターは「個人情報が流出した可能性は否定できないが、これまでに被害は確認されていない」としています。この職員は県警OBで、センターは「危機管理が不足していた。指導を徹底していく」とコメントしています。センターは対象の2500人に説明と謝罪を進める考えで、今後は個人情報を取り扱うパソコンはインターネットに接続しないなど再発防止に努めるということです。
また、センターを名乗る電話や郵便物を受けた場合には、電話を切るほか、郵便物は開封せずにセンターに問い合わせるよう呼びかけています。 ▼熊本県暴力追放運動推進センター ☎096-382-0333