代表デビューの異色198センチGKシュミット・ダニエルが海外移籍熱望!
今年のワールドカップ・ロシア大会は、サイズと俊敏性を兼ね備えたキーパーが活躍した。 西野ジャパンの前に立ちはだかったベルギー代表の守護神、199cm、96kgのティボー・クルトワ(レアル・マドリード)もその一人。テレビ越しに見たシュミットは、進んでいく道に対する思いを新たにしている。 「世界基準のキーパーがこうだ、というのがサッカーをやっていない人にもある程度認識された大会だったと思う。キーパーに対して求められるものが高まったとも思っているので、そういう目で見ている人たちからもいい評価を得られるようにしたい」 ベネズエラ戦におけるプレーは、特にビルドアップの起点になる部分で、森保一監督も高い評価を与えている。しかし、日本人で突出した「高さ」に「動きの速さ」、さらに「正確なキック」を融合させた姿を思い描くシュミットは「まだまだほど遠い。(100点満点で)50点くらいですね」と満足していない。 減点の対象には、2歳のときに生まれ故郷のアメリカ・イリノイ州から宮城県仙台市へ移り住んだこともあり、完璧には身につけられなかった英語も含まれている。理想のキーパー像へ限りなく近づくことで、海外でプレーする夢をもかなえられると信じながら、シュミットは地道な努力を積み重ねていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)