奈緒「小さなモニターで見ていました」自身が出演なしのシーンも見学、作品づくりを愛する姿勢
朝ドラ『半分、青い。』や、秋元康・企画の『あなたの番です』でブレイクし、現在では同世代の俳優の中でも、どんなジャンルの役柄でも演じてみせる確かな実力で引っ張りだこの奈緒。芸能生活のはじまりは高校時代。地元福岡で活動をしていたが、2015年、二十歳のときに上京した。今年すでに2本の映画が公開され、さらに2本の映画が控えている奈緒さんのTHE CHANGEとは――。【第4回/全4回】 ■【画像】初々しくて肌がキラキラ!20歳当時、上京直後の奈緒さん■ 『カイジ』などの福本伸行と、『沈黙の艦隊』などのかわぐちかいじによるサスペンスコミックを実写映画化した『告白 コンフェッション』。奈緒さんは、雪山で遭難する親友同士のふたり、浅井(生田斗真)とジヨン(ヤン・イクチュン)が回想していく、本作のヒロイン・さゆりとして登場する。 ――生田さんはどんな方でしたか? 「人としても役者としても、すっごくフランクなお兄さんでした。一緒の撮影期間は短かったんですけど、私としてはこの仕事を始める以前から拝見していた方ですし、先輩です。お会いした瞬間から、とてもフランクに気持ちをほぐしてくださってありがたかったです。たくさん冗談も言ってくださったりして。それにちょうど私がカメラを買いたいと思っていた時期で、そのお話をしたら、生田さんが現場に持ってきていたカメラを“触ってみる?”と触らせてくださったんです」 ――奈緒さんも一緒だった長野の山のシーンのロケ撮影の際に、生田さんが一眼レフカメラを持ってきていたということですか。 「そうです。いつも持ち歩いてらっしゃるみたいです。それで撮ってくださいました。一緒に前室でメイクをしているときに撮ってくださったりして。生田さんのInstagramにも、出演情報のニュースが出た時期に上げてくださっていました」
「ヒロインはイクチュンさんなんじゃないかな」
――その後、奈緒さん自身は一眼レフの購入は。 「しました。生田さんにも“買いました”と報告できました。ロケのときは、1日2日といった本当に短い期間の撮影とは思えないくらいの落ち着く空気感を、座長として作ってくださってましたね。それから、W主演のイクチュンさんも、この作品のヒロインはイクチュンさんなんじゃないかなというくらい、可愛らしくてチャーミングな方でした」 ジヨンを演じるヤン・イクチュンは、日本でも『息もできない』『かぞくのくに』『あゝ、荒野』などで知られる韓国出身の俳優。本作では極限状態にある男を大迫力の演技で見せる。 ――可愛らしくてチャーミングですか!? 「はい。みんながイクチュンさんのことを“かわいい、かわいい”と言ってましたし、私もそう感じました。それに生田さんもそういうところがあるんです。ふたりともすごく空気感が似ていて、そのなかで和気あいあいと撮影させてもらいました」 さて、福岡出身の奈緒さんは、高校1年のときにスカウトされ、テレビ番組への出演やドラマに出演するなど、地元での活動をスタートさせた。また、当時の所属事務所スタッフと二足のわらじを履いていた経験もある。そこから2015年、二十歳のときに俳優1本で行くと決めて上京した。 裏方として働いた経験が関係しているからか、奈緒さんはかねてより、自分の出演している作品はもとより、時には自分が出演していない作品であっても、「撮影現場に足を運んで見学するのが好き」と語っており、時にはエキストラとして参加することもあるという。 ――本作でもご自身の撮影日以外に撮影の見学に行かれたのですか? 「今回もすごく見に行きたかったんですけど、とても忙しい時期で、撮影日程も私は現場が2日間くらいしかなかったんです。だから本編を観て、あの独特の空気感を知った感じなんです。ただ1日、山小屋のシーンを見られる機会がありまして」