米メディアが準決勝前に侍ジャパンの実力を懐疑的に報道
その上で、日本が米国に勝つ可能性もついても列挙した。 先発の菅野(巨人)については、「日本では大谷に次ぐ2番目の良い投手と見なされている。キューバ戦の不調後、米国戦に先発する。90マイル半ば(約155キロ)のスピードを記録したが、今は91マイル程度(約145キロ)に落ち着いているようだ。7種類の球種を投げると言われており、他の日本の投手と同様にフォークボール・スプリッターが含まれている」と紹介した。だが、菅野のメジャーに換算したWAR(チームへの総合貢献度)は「3.2」と低い。ちなみに米国先発のロアークは「5.51」もある。 続いて中継ぎ、救援陣の層の厚さを取り上げた。 「ブルペン陣は30イニングで8失点。秋吉、平野、牧田は6試合のうち5試合に登板。小久保監督は、もしも菅野の出来が今ひとつであれば、ブルペン陣を起用するだろう。小久保監督はサブマリン、サイドアーム、ファイアボール(速球投手)と多彩な投手を持っており、変化に富む中継ぎ救援陣を混ぜ合わせて、米国にぶつけるだろう」と、様々な投球スタイルのピッチャーがいることを強みに挙げた。 そして打線では、筒香(横浜DeNA)の名前を挙げた。 「私は彼がメジャーでも打てる選手であることを疑っていない。その一方で、スピードがなく、守るポジションがないかもしれない選手のようにも見えるが。しかし、彼はこの大会で3本塁打している」と日本打線の中心であることを強調した。それでも、筒香のメジャー換算WARは「3.4」だが、米国の4番、アレナドは「6.5」となっている。 また1番を打つ山田(ヤクルト)も紹介し、「もし、山田が二塁守備ができるなら、彼は太平洋を渡っても素晴らしい成功ができる選手のように見える」と述べた。 記事は、「日本では、WBCはほとんど国民の休日と見られている。もし、日本が4大会のうち3度目の優勝を決めたら、彼らは東京のストリートに出てお祝いするだろう」と、いかに盛り上がっているかで締めくくっているが、日本ー米国の結果を受けて、どんな記事を書くのだろうか。