藤ヶ谷太輔、デビューから初の決断 「自分で動くべき時が訪れた」
バラエティーのMCを経ての気付き
惚れ込んだ原作の映画化への参加が叶ったが、藤ヶ谷にとって、本作の実写化に向けて自ら動き出したことは「大きな選択だった」と振り返る。
「発売された当初に読んで、そこで“実写化される際には出たい”と思っていたわけではないんです。衝撃的に面白いから“とにかく読んで”と勝手にいろいろな人に勧めていました」と切り出し、「でも(MCを務める番組)『A-Studio+』などでいろいろな方に取材をさせていただくと、どうやら俳優さんが自分から動いているんだなと気づいて。“こういう作品がやりたいな”と待ちの姿勢でいるのではなく、自ら企画書を作って関係者に持って行ったり、チームを組んでものづくりを進めている人もいる。ひと昔前では、そういうことってなかったと思うんです」と刺激を受けたそう。「そういう風に気づいていく中で、“自分よりも先に他の人にやられたとしたら、後悔として残ってしまうものって何だろう”“自分がやりたいことって何だろう”と考えた時に、『傲慢と善良』だなと。そこで版権元を調べたり、関係者の方に“やりたいです”と伝えに行こうと思いました。事務所内だけではなく、外に向けて自分から“やりたい”と意志を見せたのは初めてです」と告白。
「今まではありがたいことに待ちの姿勢でもお仕事をいただくことができていましたが、本当にやりたいことを見つけたら、自分で動かなければいけないタイミングが訪れるものなんだなと感じています」と新たな一歩について、力強く語っていた。(取材・文:成田おり枝)
ヘアメイク:大島智恵美 スタイリスト:横田勝広(YKP)