【新日本】1・4&1・5、2連戦の辻陽太が感じたオカダ・カズチカの意思「一番おいしい相手である僕に絡みたかった」
ジャック・ペリー戦はオカダ・カズチカからのSOSだと思っている
フィンレーとの1.4決戦の翌日には、ジャック・ペリーとの対戦が控えている。11月に米・ボストンで開催された大会で、辻はペリーに急襲された。辻がフィンレーに勝利した際には、IWGP GLOBALヘビー級選手権になることも発表されている。 「ジャック・ペリー……何の因縁もない相手にいきなり襲われたんで、正直よく分からないですね。しかも、僕はドームでやってやるとも言っていないのに勝手にカードが組まれて……まあ決まったことはもういいとして、これは(ペリーと同じユニットのジ・エリートに所属する)オカダ・カズチカからのSOSだと思いました。オカダ選手は3年20億円をもらって米国に行ったわけですが、現状どう見えますか、中指を突き立てて股間を蹴っているだけのレスラーに成り下がりましたよ。これは、もう新日本プロレスがいかに素晴らしいかということを表していると思いますね。 もちろんオカダ選手は素晴らしいですよ。でもオカダ選手がそこまでのレスラーになれたのは新日本プロレスのすごいレスラーを相手にしていたからです。それで、今、AEWでの自分にモヤモヤして、今の新日本で一番おいしい相手である僕に絡みたかった。でもAEWは新日本をナメているので、そしてオカダもプライドがあるので直接戦うことはできない。海野に(元師匠のジョン・モクスリーではなく)クラウディオ・カスタニョーリを当てたみたいに。やりたかったら米国に来いと。 だから、オカダ選手がペリーを僕のところに送り込んできたということだと思います。オカダ選手の真価が問われるのは、この試合後だと思いますよ。彼にレスラーとしての誇りが少しでも残っているのであれば彼は何かしらの行動を起こすだろうし、金に溺れて満足なら、何も行動しないでしょう。もちろん、僕が勝つことが前提ですが。あとAEWの選手がすぐにIWGPのベルトに挑戦できるのも、IWGP実行委員会は何を考えているのかと思っています。チャンピオンの承認があるなら分かりますけどね。だから新日本は、AEWにナメられ続けるんですよ」 最後に辻の2025年の展望を聴いた。 「今年『NEW JAPAN CUP』を優勝して新しい時代を切り開いて、どういう歩みを進めていくかを見せる1年だと思っています。分かりやすい一つの指標として、やっぱりベルトは必要になると思いますし、ベルトを持った辻陽太が何をするかがこれからの新日本プロレスの10年・20年を左右すると思っているので、新日本プロレスの今後歩むべき道を示していけたらいいなと思います」
橋場了吾