「新たなスタートライン」立憲・泉健太前代表 与党を過半数割れに追い込む躍進 「首班指名」の戦略は
■野田首相誕生に向け「これから各党に具体的にお願いを」
立憲民主党中心の政治になっていくのかどうか、気になるのが内閣総理大臣を決める「首班指名」だ。石破首相になるのか、それとも野田代表になるのか。決選投票になる可能性もある。 過去の主な連立政権を振り返ると、特に注目なのが、1993年に誕生した細川政権で、日本新党、日本社会党、新政党、公明党、民社党、新党さきがけ、社会民主連合、民主改革連合の8党派が結束して非自民・非共産政権を実現させている。 連携関係を築くのも本当に大変だということだが、自公過半数割れの状況で、野田代表をどうやって首相にしていくのか、どのような戦略を描いているだろうか。 立憲民主党 前代表 泉健太さん:与党・自公でとったのが215議席です。野党側が250議席で、総数としては野党の方が多い状況です。 1回目の首班指名では、それぞれの代表を書くけれども、決戦投票となれば石破さんか野田さんかという選択になる。その時に白票を出したり、退席をしてしまったら、その票はなくなってしまうわけです。 立憲民主党 前代表 泉健太さん:やはりそこは政治改革を進めるという意味で、あるいは物価対策を進めるという意味で、われわれとすれば『ぜひ野田さんに』と。 私は直前まで代表でしたが、私がもし代表であっても当然皆さまに協力のお願いをして、『2回目はぜひとも私に書いてほしい』とお願いします。野田さんもおそらくこれから各党に具体的にお願いをして回ることになると思います。
■「信を問う」と石破首相が始めた選挙 過半数割れになると「国政の停滞を招いてはいけない」
共同通信社 編集委員 太田昌克さん:今回の選挙なんですけど、そもそも石破総理は、予算委員会やるって言ったのにやらず。能登の皆さんが大変な中、石川3区の小選挙区で自民党は落ちているんですよね。 『信を問う』と言って始めた選挙で、信を問うた結果、半数以上の国民がノーを突きつけている。だけど28日午後2時からあった総理の記者会見を聞いてると、『国政の停滞を招いてはいけない。内輪の論理でもめてはいけない』と延命策なんです。総理の話をお聞きになられてどうですか? 立憲民主党 前代表 泉健太さん:やっぱり響かなくなっているというのが、まず感じます。総理自身がむしろ内輪の方に話がいってしまっていて、大局を見えていないんじゃないかと感じましたね。 共同通信社 編集委員 太田昌克さん:そうなりますとやっぱり野党で束を作らなければいけない。場合によっては国民、維新が自公にすり寄っていくかもしれない。これを防ぐためにはどうされますか。泉さんは国民の玉木さんと特別の関係もお持ちですよね。 立憲民主党 前代表 泉健太さん:私もそこはしっかりと、自民党に協力せずに、野党側でやろうよという話はさせていただいています。 先ほども吉村知事とも一緒だったんですけれども、自民党にくみするようなことはないと彼自身は言っていたんですね。国政と地方で住み分けしてるとはいえ、吉村さんは共同代表でもありますから、やはり維新さんにも与党に手を貸すということではなしに、ちゃんと政治改革をする側で、立場を貫いていただければありがたい。 今後、政権交代は果たされるのだろうか。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年10月28日放送)
関西テレビ