【カンヌ国際映画祭 2024】パルムドールの主要候補から「沈黙」ジェスチャーの意味まで中間レポート!
作品とクリエイターの人格とを切り分けて考えることの多いフランス芸術界。映画祭自体も、そうしたスタンスをこれまで表明してきたが、米国で#MeTooムーブメントが始まって早8年。やっとフランスでも大きく動きだしたと言えるかもしれない。このムーブメントがどこへ向かうか、さらなる飛び火もあるのか、注視していきたい。 写真:『Moi aussi』のフォトコールにて。主演のテス・バルテルミーとジュディット・ゴドレーシュ監督。
レッドカーペットが沸いたもうひとつの瞬間
映画祭中盤で熱気に包まれたのは、ミッドナイト・スクリーニング部門に出品された、韓国のリュ・スンワン監督の刑事アクション映画『ベテラン2』。2015年に公開された人気映画『ベテラン』の続編。連続殺人犯を追う犯罪捜査ドラマがカンヌで初公開された。 レッドカーペットには、ファン・ジョンミン、チョン・ヘインが監督らとともにに降臨し、プレミア上映後には10分間のスタンディングオベーションで会場は熱気に包まれた。
20日、公式フォトコールに登場したチョン・ヘイン。自然光の下で、タキシードとは打って変わったナチュラルな雰囲気に。