「おむすび」隠れギャルの柚木理沙役・田村芽実が伝えたい“ギャルマインド”とは?
10月24日放送回(第4週)では、糸島フェスティバルでのパラパラシーンがハイライトとなる。結らメンバーは懸命に練習を重ねるが、演じるキャストも練習に精を出したのだと言う。「海が本当に奇麗で空気も澄んでいるところで撮影させてもらいました。本番までパラパラの練習は何日間もしていて、もう部活動みたいな感じだったんです。撮影当日はみんなで練習してきた日々のことを思い出してグッときちゃって、涙をこらえながら踊ったのを覚えています」と振り返る。 続けて「大人になると仕事をすることになり、社会のためにとか会社のために動くことが多くなると思います。自分たちのために何かを作り上げて達成感を得られるのは、結ちゃんやリサポンの世代だからこそできる経験だと思うんです。あそこまで自分たちのために一生懸命になれるってなかなかないことだと思うので、大人の自分にはグッとくるポイントでした」と、かけがえのない時間を過ごしたことを明かす。 そんな時間を共有したハギャレンメンバーとは「本当に仲良くなりました。みんなそれぞれ個性があってタイプが違うのにとても仲が良く、取り繕う必要がないんです。自分たちで選んで出会った友達というカテゴリーより、性格などは違うけれど一緒に育ったいとこみたいな関係性だねと、みんなで話しています」と、大切な出会いになったと教えてくれた。
田村にとって、「おむすび」は思い入れの深い作品になったと言っても過言ではない。「私が出演するターンは現代といっても10年以上前の話ですが、一人一人の抱えている問題だったり、ヒロインの結ちゃんの抱えている悩みだったりは共感しやすいものだと思います。特に若い世代の方、学生の皆さんにも見ていただきたいなと思います」と希望を伝え、その理由として「今生きている中で未来のことに不安を抱く人はたくさんいると思うんです。将来のことを考えて逆算して生きていかなきゃいけないという考えの方が多い中で、“今は今しかないから今を楽しもう”というマインドを持っているのがギャル。確かに人生っていつ終わるか分からないから、その考えって本当にすてきだなと思いました。私自身もとても学んでいますし、『おむすび』はその大切さを伝えるために、ギャルというちょっとNHKの朝ドラには異色なものを持ち込んだのかなというふうに思っていて。なので、今を生きる、今を精いっぱい楽しむということは、私も自分の役を通してお茶の間の皆さんに伝えたいなと思います」とこの作品ならではの見どころを語った。
【番組情報】
連続テレビ小説「おむすび」 NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り NHK BS・NHK BSプレミアム4K 月~金曜 午前7:30~7:45ほか
文/TVガイドWeb編集部