攻守にチャレンジし続けた検見川 巨星・八千代を打ち破り、ベスト4へ!
令和6年度関東高等学校体育大会千葉県予選サッカーの部の準々決勝4試合が29日、千葉県内2会場で行われ、東京学館と専修大学松戸(以下・専大松戸)が対戦した。 【フォトギャラリー】八千代 vs 検見川 チーム一丸となって戦う検見川が大金星を挙げた。 開始早々、左から右から立て続けにCKを得た強豪の八千代が、相手ゴールに迫る。だが、このピンチをしのいだ検見川が、自陣に引いているだけではなく、鋭いカウンターパンチを繰り出し、2点を先取した。 「相手チームの力を考えれば、引いて守ろうとしても守りきれないでしょう。攻守ともに、ひたむきにチャレンジし続けることが何より大事でした。苦しい時間帯もありましたが、選手たちが集中を切らさず、よく耐えてくれたと思います。そういう姿にすごく成長を感じました」(検見川・秋山大樹監督) まずは18分。FW9盛合世生(3年)が相手のスキを突き、均衡を破る。さらに、24分。ゴール前に詰めていたFW8有吉魁翔(3年)が落ち着てゲットし、検見川がリードを広げた。 このような展開に表情をこわばらせる八千代だったが、33分にFW7須堯恒太(3年)がディフェンスラインの背後に抜け出し、1点を返す。これで、試合の行方はわからなくなった。 後半の40分間は、一段とヒートアップするなか、キャプテンのMF6古澤宏太(3年)を中心に“戦う集団”と化す検見川が八千代の猛攻をはねのけた。スコアは2-1のまま動かず、終了。関東大会に向けて、検見川がまた一歩前進した。 恩師・水庫祥元(現・JFAコーチ)からバトンを引き継ぐ形で検見川の監督に就任した秋山監督は同校OBだ。法政大学を卒業後、千葉北での4年間を経て、母校に戻り、今年3年目(担当科目は英語)。水庫前監督の薫陶を受けてきた秋山監督の指導のモットーは「やればできるという自信を選手たちに持たせること」だ。 巨星・八千代を打ち破った準々決勝は、まさにそのスピリットが色濃く反映された試合でもあった。 5月3日、準決勝の対戦相手は、これまた高い壁となって立ちはだかる日体大柏。「一昨年のインターハイ予選で、1-2で負けていますから、リベンジしたいです。僕らには失うものがありません。チャレンジあるのみです」と、秋山監督は言葉に力を込めた。 (文・写真=小室功)