再ブレイクの『ジョイマン』、ちびっこに大人気の小島よしお…″一発屋″芸人が令和で重宝される理由
日清ヨーク『ピルクル ミラクルケア』のCMに起用されるなど、『ジョイマン』が再ブレイクしている。 「千鳥」大悟、「かまいたち」山内、「ジャンポケ」斉藤…芸人たちの私服辛口チェック! 「昨年、ジョイマンがショッピングモールなどで行われる営業に出演した回数は112回。吉本興業所属の芸人でぶっちぎりの1位でした。知名度の割にギャラがリーズナブルで、NGもほとんどないというのが支持される理由。 吉本は専属マネージャーがスケジュールを管理する芸人と、特定のマネージャーがつかない″PC管理″芸人に分かれているのですが、ジョイマンは後者。吉本の社員なら誰でもスケジュールを押さえられる気軽さも追い風になりました」(放送作家) ″そんなの関係ねぇ!″のフレーズで一世を風靡(ふうび)した小島よしお(43)も、イベントを開催すれば、ちびっこが大勢押しかける人気ぶりとなっている。 「『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)などでショートネタがブームになった’00年代初頭、強烈なキャラクターを持つ芸人たちが続々と台頭しました。 一方、令和の今は、賞レースに力を入れるのがトレンドで、じっくり見せるネタが主流。ショッピングモールなど、様々な世代がザワザワと集う場所での営業には不向きなのです。 コロナ禍が明けてイベントが再開した今、幅広い層に認知されていて、初見のお客さんの足を止めることもできる強烈なキャラクターの持ち主――″往年の一発屋″の需要が高まっているのです」(広告代理店関係者) 一発屋芸人たちは、コンプライアンスに厳しい令和の時代にもマッチしているという。 「ジョイマンも小島もそうですが、現在も生き残っている一発屋芸人の多くが″人を傷つけない笑い″ネタを得意としている。子供に安心して見せられるし、インパクトのあるフレーズを持っているから、短い時間でのアピール力が必須なCMにも打ってつけなんです」(同前) 令和で復活を果たした一発屋には「SNSなどの新しいツールを巧みに活用しているという共通点がある」と前出の放送作家は指摘する。 「ジョイマンはボケ役の高木晋哉(43)が″ジョイマン消えた?″という投稿をエゴサーチしては、″ここにいるよ″と返信するなど、使い方が上手い。イギリスの人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で決勝進出を果たして逆輸入的に再ブレイクした、とにかく明るい安村(42)もYouTubeで海外向け動画を積極的にアップしてアピールしています」 毒舌キャラへの芸風チェンジが功を奏したのが″ラッセンが好き~″のフレーズでお馴染みの永野(49)だ。 「かつての有吉弘行(49)を彷彿(ほうふつ)とさせる切れ味がありますね。彼の本来の姿はこっちですから。しかも、下積み期間が長かった苦労人だけに、求められればラッセンネタも喜んでやってくれる。使い勝手が非常にいい。 昨年の『M-1グランプリ』で優勝した『令和ロマン』が″テレビは優先順位が一番低い″と公言したように、″テレビに出られるなら何でもやる!″という若手芸人は減っている。そんな中、ガムシャラにやってくれるアラフォー世代の一発屋はありがたい存在です」(制作会社ディレクター) 捨てる神あれば拾う神あり――。 『FRIDAY』2024年4月19日号より
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