イラン大統領搭乗ヘリ不時着 荒天の山中で救助活動が難航
テヘラン、イラン、5月20日 (AP) ―イラン国営テレビは5月19日、ライシ大統領が、同国北西部の東アゼルバイジャン州で行われたダムの完成記念式典に出席した後、搭乗していたヘリコプターが山中に"不時着"したと報じた。 ライシ大統領(63)は、アゼルバイジャンのアリエフ大統領とともに式典に出席、完成したダムを見学した。 その後、ライシ大統領とアブドラヒアン外相が乗ったヘリコプターは、首都テヘランから約600キロ離れたアゼルバイジャン国境地帯の町ジョルファの山中に不時着したと国営テレビは報じている。 国営テレビはその後、ヘリが不時着したのはジョルファよりさらに東寄りのウージーと訂正したが、詳細は依然としてはっきりしない。 救助隊は不時着した場所に向かっているが、豪雨と濃霧に加えて強風のため、捜索活動は難航している。 不時着現場に向かった救助ヘリも、悪天候のため着陸できなかったと伝えられている。 アフガニスタンとの国境沿いに完成したダムは、両国が国境を流れるアラス川に合同で建設した3つ目のダムとなる。 イランは国際的な制裁によって、ヘリコプターの部品入手が困難になっており、特に軍用機の大部分は米国からの供与で、1979年のイスラム革命以前にまでさかのぼり、パーツの不足は慢性化している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)