どうやってブライトンはヒュルツェラーを見つけたのか 指揮官が監督就任の経緯を告白
2連勝で現在5位
9日(現地時間)に行われたプレミアリーグ第11節でマンチェスター・シティを2-1で撃破したのに続き、23日の第12節ボーンマス戦も日本代表MF三笘薫らのゴールで2-1で勝利を収めたブライトンは、2連勝でプレミアリーグでの順位を5位にまで上げてきた。 三笘が決勝点! ブライトンがボーンマス撃破でリーグ戦2連勝 強豪のひしめくプレミアリーグにあってブライトンが今季も存在感を放っている最大の要因は、最新のテクノロジーを駆使した人材発掘にあるようだ。 同クラブは今季開幕前にブンデスリーガ2部ザンクトパウリで指揮を執っていたファビアン・ヒュルツェラー監督の招聘を発表し、31歳の青年指揮官のプレミアリーグ挑戦は大きな驚きとともに報じられたが、これもブライトン独自のやり方に則ったものであるとヒュルツェラー監督自身がドイツ系ポッドキャスト『Phrasenmäher』に出演した際に明らかにしている。 「ブライトンでは人材の獲得はデータを基に判断している。オーナーのトニー・ブルームはスカウティングにアルゴリズムを取り入れていて、私も彼らが算出しているデータによってスカウトされた。そして、その後でクラブに合うキャラクターの持ち主かを見極めるための面談が行われる。私の時もそうだった」 また、ビッグデータと呼ばれる膨大な情報量を独自の手法で解析する方法は、選手獲得にも使われている。昨季終了後にボルシア・ドルトムントを退団した元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスも、彼らはデータによって有力な補強候補と評価していたようだ。 「マッツ・フンメルスに関する数値は非常に良くて、センターバックとして世界でトップ10に入るほどのものだった。その結果我々は彼に興味を持ち、交渉の機会も作った。トニーもデータを見てフンメルスの獲得に同意していた」 このデータ分析の手法が三笘ら現在の主力選手の獲得にあたっても使われた可能性が高く、ブライトンの躍進はサッカー界におけるテクノロジー導入の成功例となっている。
構成/ザ・ワールド編集部