米東・選手紹介 第2部/5 野村大和内野手/土岐尚史外野手 /鳥取
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇仲間も認める努力家 野村大和内野手(2年) 背番号10。2年生6人の中で昨秋は唯一ベンチを温めたが「チーム一練習熱心で、刺激を受ける」と仲間の誰もが認める努力家だ。「センバツではスタメンに名を連ねたい」と日々励む。 野球は小学5年から始めたが中高通じてスタメン経験はない。試合では「『ノム』の声はよく通る」と評価も高く、自チームのピンチの場面では「切り替えていこう!」。味方が出塁すればバッテリーを揺さぶる声出しで勝利に貢献する。 「代打でもチームに貢献したい」と打撃を磨く。現役時代に“代打の神様”と称された元阪神・桧山進次郎さんのように流れを変える一打を放ちたい。10月の練習試合3試合では長打2本を含む計4打数3安打と調子も上向きつつある。 将来の夢は教師。子供たちに数学や野球の楽しさを教えたいのだとか。【園部仁史】 ◇投手兼任粘りの野手 土岐尚史外野手(1年) 下位打線に座ることが多いが、昨秋の公式戦8試合での三振数はチームで2番目に少ない3と選球眼に定評がある。中軸で還せなかった走者を好球必打で生還を狙う。 昨年夏、前主将の鶴田一朗さん(3年)から「期待しているぞ」とじきじきに竹バットを託された。だが、肘を疲労骨折して約1カ月半練習ができなかった。「リハビリ中は両親や友人に助けられた。感謝の気持ちを胸に甲子園で頑張りたい」と気合も人一倍だ。 部員が少なく投手を兼任する野手が多い中でセンスは随一。中国地区大会決勝では公式戦初登板ながら広陵(広島)相手に先発、三回に5失点したがその後は七回まで1失点と粘った。 小学生の時には水泳で県大会入賞経験も。将来は野球人口拡大に貢献できるような仕事に就きたい。【園部仁史】=次回は13日掲載