トランプ氏暗殺未遂とみられる事件、容疑者を銃器に関する罪で訴追
(ブルームバーグ): トランプ前大統領暗殺未遂とみられる事件を巡り、容疑者の男が16日、銃に関する連邦法違反の罪で訴追された。
フロリダ州の連邦裁判所に提出された訴追請求状によれば、ライアン・ラウス容疑者(58)は有罪判決を受けた重罪犯による銃器所持、およびシリアルナンバー(製造番号)が消去された銃器受領の罪で訴追された。
ラウス容疑者は15日、フロリダ州ウェストパームビーチにあるトランプ・インターナショナル・ゴルフ・クラブの外で逮捕された。米連邦捜査局(FBI)は、トランプ氏の暗殺を試みたとみられる事件として捜査中だと発表していた。
訴追請求状の提出により、当局は正式な起訴までラウス容疑者を拘束しておくことが可能になる。起訴状の提出は9月30日が見込まれており、その時点で罪状が追加される可能性もある。
訴追請求状によると、シークレットサービス(大統領警護隊)の警護官が15日、ゴルフコースで木立から突き出たライフルらしきものを目撃。この警護官はその方向に向けて発砲した。ラウス容疑者はその後、警察により身柄を取り押さえられた。
訴追請求状によればまた、ラウス容疑者は2002年12月に大量破壊兵器の所持で、2010年3月には盗品の所持でそれぞれ有罪判決を受けていたことが捜査により判明した。
原題:Trump Assassination Attempt Suspect Charged With Gun Crimes (1)(抜粋)
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Chris Strohm