「うどを酢味噌和えにして食べようと思って…」コロナ禍で自炊にハマった岡村靖幸が土井善晴に怒られた理由
去る12月2日、岡村靖幸さんの対談集『幸福への道』の出版を記念して、東京・麻布台ヒルズの大垣書店にて、岡村さんを囲んでの「夜の読書会」が行われました。50人限定の会だったため、チケットは即完。「岡村ちゃんの話が聞きたかった!」という人が続出。そこで、どんな会が開催されたのか、岡村さんがどんな話をしたのか。その一部始終をレポートします(聞き手は『幸福への道』の構成を担当した辛島いづみさん)。 【画像】ファンの前に登場した岡村靖幸さん。
「幸福」をテーマに選んだ理由
――『幸福への道』は「週刊文春WOMAN」で足かけ7年にわたり続けた連載をまとめた本です。「週刊文春WOMAN」は2018年12月に創刊された季刊誌で、岡村さんは、創刊号で神田伯山さん(当時は神田松之丞さん)と対談。2号目からは「幸福への道」と題した対談連載を始めることになります。なぜ「幸福」をテーマにしようと? 岡村 僕は以前、「GINZA」という女性誌で「結婚とは何か」をテーマに「結婚への道」という連載をやっていたんです。結婚した人、してた人、してない人、しない人、何度もする人、さまざまな人にインタビューをする連載で(2012年から2018年まで連載。後に『結婚への道』『結婚への道 迷宮編』として書籍化)。そこでは、結婚して幸せな人もいれば、そうじゃない人もいる、結婚にこだわる必要なんてないという人もいたし、結婚なんてしなくても子供だけは持つべきという人もいた。結局、する・しない関係なく、「幸せであればいい」という結論に至ったんです。 そして、「週刊文春WOMAN」で新たな連載をやるとなったときに、そこから一歩先に進んで、じゃあその「幸せ」とは何だろう、みんなの思う「幸せ」とは何だろう、幸せの基準、価値観、十人十色でいろいろあるだろうけど、それを聞くことで、改めて自分にとっての「幸せ」を探究してみたいな、と。
千原ジュニア、伊藤蘭…連載に招いた豪華ゲストたち
――23人(21人+1組)の方々のお話を聞きました。ザックリと振り返ってみますとーー連載初回のゲストは千原ジュニアさんでした。空港で働いていた女性にひと目ぼれをして結婚して、というご自身のお話をしてくださいました。 岡村 いまはお子さんもいらっしゃって、めちゃめちゃ幸せだと。でも、芸人としては不幸せじゃないと幸せじゃない、とおっしゃっていたのが印象的でしたよね。 ――ジュニアさんとお会いしたのは、このときがほぼ初めて? 岡村 そう。この対談の後、仲良くなりました。一緒に飲みに行くようになったり。彼は音楽好きでもあるのでね。 ――2回目は伊藤蘭さん。岡村さんがキャンディーズの大ファンということで実現。蘭さんが歌手活動を再開された、というタイミングでもありました。岡村さん、かなり緊張されてましたよね。 岡村 そうでしたっけ? 想像の3.6倍若々しくてビックリしました。 ――3.6倍とはいかに(笑)。 岡村 だって、僕が小学生のときにテレビで大活躍されていたんです。「8時だヨ! 全員集合」とか「みごろ! たべごろ! 笑いごろ!!」とか。 ――「みごろ! たべごろ! 笑いごろ!!」は私も小っちゃい頃によく観てました。伊東四朗さんが母親で、蘭さん、田中好子さん、藤村美樹さんのキャンディーズがその子供たち。ラン助、スー吉、ミキ子でコントやってましたよね。なので、私にとってはコメディエンヌの印象も強いです。 岡村 だから、ものすごく上の先輩じゃないですか。お会いしたときに、若々しくてビックリしたんです。あの頃の印象のまんまだったもの。 ――キャンディーズの曲は何が好きですか? 岡村 「年下の男の子」「春一番」「やさしい悪魔」「暑中お見舞い申し上げます」。 ――鉄板ソングですね(笑)。そういえば、蘭さんの娘さんの趣里さん、最近は朝ドラ「ブギウギ」で大活躍でした。笠置シヅ子(役名は福来スズ子)を熱演されて。 岡村 朝ドラは、観る習慣がないんですよ。「あまちゃん」しか観たことがなくて。 ――今年は、伊藤沙莉さんが主演した「虎に翼」も大きな話題になりましたよ。 岡村 そうなんですよね。観てみます、両方。時間かかりそうだけど。