【リニア】『部分開業』めぐり川勝知事とJRが「バトル」 静岡市長は知事をやんわり批判「静岡には止まらない、言及する必要ない」/今週の静岡
知事「静岡工区以外にも厳しい工区」
静岡県 川勝平太知事(1月29日):「まだ私は土地の取得が完成してないと思うが、それが2027年までにできるとおっしゃってる。どういうふうにして、その車両基地が完成、あと3年でできるんですかというのは当然の疑問。できるという断定ではなくて、どういう工程でなさるんですかという、これもひとつの疑問」 さらに…。 静岡県 川勝平太知事(2月2日):「静岡工区以外の一部の工区についても工区が厳しく、タイトになってきていると社長さんが述べておられて、工事全体の進め方を再検討しているとのことでございましたが、日本全体に関わることなので、東京から名古屋経由して大阪までというのを、どういう工程で進める予定ですかというのは誰も知りたいと思うんですね。どうでしょうか」 実際、川勝知事が部分開業を主張している神奈川県では、去年9月末時点で車両基地の用地取得は全体の7割の状態で、山梨県内でも駅の工事はまだ始まっていません。
静岡・難波市長「静岡に止まらない。開業時期に言及する必要はない」
こうしたJR東海と川勝知事との対立について1日、かつての部下、静岡市の難波喬司市長が言及しました。 静岡市 難波喬司市長(1日) Q.(川勝知事とJR東海の)考えの不一致については? A.「開業時期は、JR東海が自社の事業としてやることなので、いつどういう方法でどう開業するかはJR東海が決めること。ただ、これは社会的に影響のある事業なので、地域の要望というのは聞いていただくというのが大事だと思うので、ただし、静岡には止まらないので、リニアが。静岡の声を聞いても何も聞くことはない」 このように指摘。さらに、静岡県側に対して再度“けん制”しました。 静岡市 難波喬司市長(1日):「繰り返しにはなるが、静岡は止まりませんので、リニアが。開業時期についてあまり言及する必要はない」
今後も長引きそうなリニア問題。静岡の問題が未解決の中、部分開業をめぐる「論争」は今後も続きそうです。 (2月3日放送)