<雄風を起こせ!・’22センバツ花巻東>選手紹介/2 佐々木麟太郎内野手/千葉柚樹内野手 /岩手
◇チーム引っ張る主砲 佐々木麟太郎内野手(1年・江釣子中出身) 昨秋の明治神宮大会では初戦で高校通算48号ソロ、準決勝で同点本塁打を放ち、全国にその名をとどろかせた。注目度は上がったが、「個人の結果よりチームに徹する」と謙虚な姿勢は変わらない。 物心ついた頃から菊池雄星や大谷翔平の活躍を目の当たりにし、「花巻東で日本一になりたい」という思いは年を追うごとに高まった。 「人をまとめたり引っ張ったりするのが好き」と、中学時代は生徒会長も務めた。持ち前のリーダーシップで、1年ながら上級生も引っ張る。 昨秋の県大会中に右手薬指を骨折し、東北地区大会では左足の疲労骨折とけがが続いた。昨年12月には胸郭出口症候群で両肩を手術。「今は自分がライバル」とリハビリに向き合う。チーム躍動のカギを握る主砲の復活に期待が高まる。 ◇強打が魅力の右打者 千葉柚樹内野手(1年・水沢南中出身) 左打者をそろえるチームで数少ない右打者。1年生ながら昨秋から三塁手として先発出場し、公式戦14試合で打率3割4分と強力打線の一角を担う。 ただ全国の強豪が出場した明治神宮大会では、準決勝の広陵(広島)戦で1安打に抑えられた。「ストレートの速さに対応できなかった」と悔しさが残った。岩手に戻ると、打撃マシンの距離を短くし、速い球を強く打ち返す練習に励んだ。力負けしないよう体重も8キロほど増やした。 家族も野球が好きで、小学2年の頃から甲子園をテレビで観戦してきた。出身校の水沢南中は大谷翔平の母校でもあり、中学の先輩たちが活躍する花巻東で「甲子園に行きたい」と進学を決めた。 「花巻東にはいい右打者もいると警戒される選手になる」と意気込み、聖地での対戦を心待ちにする。=つづく