オーストリア総選挙 極右「自由党」が初の第1党に 得票率29.2%…連立政権樹立できるかが焦点
日テレNEWS NNN
オーストリア国民議会の選挙で29日、移民排斥などを訴える極右でロシア寄りの政党「自由党」が初めて第1党となる見通しです。 内務省が発表した暫定結果によりますと、「自由党」が29.2%の得票率で58議席、ネハンマー首相の中道右派、「国民党」が26.5%で52議席、野党の「社会民主党」が21.0%で41議席となり、極右でロシア寄りの「自由党」が第1党となる勢いです。 いずれも過半数に届かなかったことから、今後、自由党が連立政権を樹立できるかどうかが焦点となります。ただ、右寄りの政策を掲げる自由党への反発は強く、連立協議は難航する見込みです。 オーストリアでは、ウクライナ侵攻による物価の高騰などから現政権への不満が高まっていて、減税や難民の受け入れ制限などを訴える自由党への支持が広がったものとみられます。ヨーロッパでは極右政党の躍進が相次いでいて、警戒感が広がっています。