女子200メートルを大会新で制した鶴田玲美

　陸上・第21回田島直人記念（20日・山口維新みらいふスタジアム）――女子200メートルは鶴田玲美（南九州ファミリーマート）が23秒42の大会新で快勝した。男子400メートル障害は山内大夢（東邦銀行）が49秒56、女子円盤投げは郡菜々佳（サトウ食品新潟アルビレックス）が56メートル67で制し、いずれも大会新。男子砲丸投げはアツオビン・ジェイソン（福岡大）が18メートル50で優勝した。 【写真】男子砲丸投げで優勝したアツオビン・ジェイソン（20日）＝木佐貫冬星撮影

「予選の課題、決勝で修正できた」

　女子200メートルは、2021年東京五輪に出場した実力者の鶴田が、2位に0秒32差をつける大会新で快勝した。

　2位の奥野由萌（甲南大）もこれまでの大会記録に並ぶ23秒74だったが、頭一つ抜けた走りだった。予選はカーブでスピードに乗り切れなかったが、決勝で修正。前半からスピードを上げ、コーナー出口で再加速する持ち味も威力を増した。鶴田は「予選の課題を修正できたことは成長できた点」と振り返った。

　東京五輪で400メートルリレーに出場したものの、今季のパリ五輪出場は逃した。しかし落胆して自分を見失うことはなかった。今月の国民スポーツ大会の成年100メートルでは、11秒58で2位に入るなど地に足を着けてシーズンを歩んできた。

　来年9月には東京で世界選手権が開催される。出場を目指すが、世界と戦うにはもう一段レベルアップが必要だ。「自己ベストを更新していかないと、なかなか厳しい。まずは自分に目を向けていきたい」。これまでと変わらず、一歩一歩着実な進化を目指していく。