二階俊博氏不出馬表明の裏側と今後とは!【政治記者解説】
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年3月29日に公開された動画のテーマは……二階幹事長不出馬表明で今後どうなる? ゲストに朝日新聞政治部記者の今野忍氏と産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏をお招きし、二階氏の不出馬表明をめぐる動きについて語っていただきました。
二階氏の不出馬表明を政治部記者はどう見ていた?
【このトピックのポイント】 ・二階氏の不出馬表明は裏金問題の処分見送りを狙ってのことだった ・このタイミングでの二階氏不出馬は後継争いを有利に進めるメリットがあった ・自民党青年局の過激なダンスショーに二階氏と世耕氏の対立はあまり関係なさそう 二階氏 衆院選不出馬を表明 会見で年齢の質問に不快感を示す 3月25日、自民党の二階俊博元幹事長は党本部で記者会見を開き、次期衆院選に出馬しない意向を表明しました。 この会見の前の週末には、岸田文雄総理が裏金問題をめぐって安倍派幹部の再聴取を行う方針を固めていました。そのため、このタイミングでの会見は処分を逃れるための不出馬だという声もあります。 今野氏「タイミングはかってたんだろうなって言われてますよね」 水内氏「処分せざるをえないかどうかってやってる瀬戸際でしたからね」
会見では、二階氏が年齢に関する質問に不快感を示し「お前もその年が来る」「ばかやろう」と発言したことが話題になりました。 これに対し、今野氏が「二階さんらしい」とコメントする一方で水内氏は「二階さんは優しい人」とフォロー。 水内氏が産経新聞の新人記者を連れて自民党本部を訪れた際に、二階氏が記者が持つ「ペンの権力」について語り名刺を渡したという、会見の二階氏とは全く違う人間性を垣間見せたエピソードを披露しました。 そのエピソードでは記者の何たるかを自らの言葉で語った二階氏ですが、今回の会見では説明のほとんどを最側近の林幹雄氏が行いました。 その理由について今野氏は「政局判断はクリアだけど、言葉で細かい説明になると年齢的に不安もある」とコメント。 二階氏は総理と会うときにも林氏を横に置くことが当たり前で、会見の様子は二階氏にとって通常運転であると説明しました。