「設計通りの施工ではない」熊本市が施工業者に約1億4700万円の損害賠償求め提訴へ 通路の屋根の一部が落下
熊本市が管理するJR上熊本駅前の屋根の一部が落下した事故をめぐり、熊本市は施工業者に総額約1億4700万円の損害賠償を請求する訴えを起こす方針だ。これに対し、施工業者側は「訴訟提起に移行することは遺憾」としている。 【画像】パネルが落下し一部がむき出しの屋根
約1億4700万円の損害賠償求め提訴へ
2023年7月、熊本市が管理するJR上熊本駅前の歩行者通路の屋根の一部が落下した事故をめぐり、熊本市はパネル内部に雨水がたまり重量が増えたことや、雨水により接着剤が劣化したことが原因と判断。 熊本市は「設計通りの施工ではない」として、工事を請け負った熊本市と菊池市の業者でつくる共同企業体に屋根の撤去と再設置の費用として総額約1億4700万円の損害賠償を求める通知文を、2024年1月と3月に出していた。 しかし、業者側が賠償に応じないことから、熊本市は業者を提訴する議案を6月4日開会の定例議会に提出する方針だ。大西熊本市長は5月28日の会見で「当時の受注者に対して損害賠償の請求をしましたが、“承服しかねる“という回答だったので、今回司法に判断を委ねるしかないと」と話した。 一方で業者側の代理人弁護士は「事前にこちらの立場に関しては市に説明していた。それにもかかわらず訴訟提起に移行することは遺憾」とコメントしている。上熊本駅前の屋根については、新たな事業者と契約を結び再設置を行っていて、6月中旬の完成を予定している。 (テレビ熊本)
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