梅田で働く「おっさん」たちを救う、JR大阪駅西口改札すぐの飲食フロア「バルチカ03」の全貌公開
JR大阪駅からすぐ、7月31日に開業する新駅ビル「イノゲート大阪」(大阪市北区)。開業に先駆け29日、同ビルの2~5階の飲食ゾーン「バルチカ03」のメディア内覧会がおこなわれた。 【写真】5階に立ち呑み店がずらり! バルチカ03の様子 ■ メインターゲットは梅田で働く男性サラリーマン JR大阪駅の新改札・西口に直結し、地上23階・地下1階建てでオフィスやカフェなどが入居する「イノゲート大阪」。なかでも2~5階を占める「バルチカ03」は「03=おっさん」という名の通り、梅田で働くサラリーマンを主なターゲットとした新たな飲食フロアとなっている。 同エリアには、関西では初出店となる人気店や大阪の飲み屋街から出店を果たす居酒屋など50店舗がオープン。梅田といえば北新地をはじめとし、食通が注目する名店やデート利用で活躍する高価格帯の飲食店も多いが、今回誕生した「バルチカ03」では、一般的なサラリーマンが日常的に利用できるよう価格を抑えた居酒屋やバルが集結。 高層ビル内にありながら、ハッピーアワーの時間帯には90円でハイボールが飲める「博多串焼き バッテンよかとぉ」や、京橋の老舗立ち飲み屋「立呑み 串かつ まつい」、大正の高架下ブームを作ったパイオニア「乃ノ家」など、「おっさん」の心を掴む飲み屋が多く集う。 今回初めて商業施設に進出する「まつい」の統括店長・高松裕二郎さんは、オープンにあたって梅田の飲食店をリサーチ。従来のメニューにくわえ女性でも飲みやすい微アルコールドリンクやパフォーマンス要素を入れたフードメニューなど、梅田仕様のメニューを追加した。一方で「梅田は、あんまりお客さんと店員が喋る文化じゃないんだなと。でも僕らは、梅田でもガンガン話しかけたいなと思います」と、京橋ならではの「大衆感」を持ち込みたいと話す。 また、テイクアウトに特化した店舗やモーニングを提供するカフェ、個室の焼肉屋や会員制焼鳥店といった接待利用もできるお店や、1000円以内というリーズナブルな値段で定食やランチを食べられるお店もそろい、サラリーマンの朝から夜までをカバーする。 同フロアの開発を担当する「JR西日本SC開発」のカンパニー統括本部部長兼開発戦略部長の舟本恵氏は、メインターゲットを「おっさん」に絞った理由について、「西梅田エリアは男性サラリーマンが外でランチを食べたり気軽に飲みに行ける場所が少なく、東梅田までわざわざ足を伸ばす必要がある。非日常の街である梅田で働く方々が、日常使いできるような場所を提供できれば」と語った。 イノゲート大阪の「バルチカ03」は7月31日よりオープン。営業時間や定休日は店舗により異なる。 取材・文・写真/つちだ四郎