大型荷物も長距離運転も無しなら、コンパクトEVは正解。2025年、見た目もスペックも注目な3台
山椒は小粒でもぴりりと辛い。身長165cmのマラドーナしかり、コンパクトBEV(電気自動車)しかり。 ▶︎すべての写真を見る ボルボ「EX40」や「ミニ」、フィアット「600e」、ホンダ「N-VAN e:」、ジープ「アヴェンジャー」などなど、2024年は使い勝手の良いコンパクトBEVが続々と登場した一年になったが、2025年も豊作が続きそうだ。
ヨーロッパで先行デビューしたヒョンデの新型SUV
まずは2025年に日本上陸を宣言している「ヒョンデ インスター」。ヨーロッパでは既に2024年10月にデビューした。
かつての日産「ジューク」のように、丸目のヘッドライトがボディ下部に備わる、SUV風デザイン。 しかもジュークよりもさらに小さく、全長は約3.8mと4mを切る。さらにSUVテイストをより強めた「インスタークロス」も追加されている。 1回の充電で、標準バッテリーなら最大327km、ロングレンジバッテリーなら370km、インスタークロスは360km走行可能だ。これは日産サクラの180kmより長く、日産リーフの40kWhバッテリー搭載車の322kmも上回る。
最新装備はひと通り揃っている。 高速道路での半自動運転を含む先進運転支援機能やナビ機能付きタッチスクリーン、スマホ連動機能、リアカメラ、ヒーター付きドアミラー、本革巻きステアリング等々。これでヨーロッパでの販売価格は2万3495ポンド(約450万円)。 さらにアンビエント照明やヒーター付きフロントシート&ステアリングホイール、ワイヤレス充電機能等が追加されるグレードなら2万6745ポンド(約506万円)だ。
軽自動車よりちょっとだけ大きいサイズのSUVといえば、スズキ「イグニス」があったが、同車は2024年2月に生産が終了。ちょうど、ぽっかりと空いた隙間に、日本で一番売れている電気自動車のサクラよりも長距離を走れるBEVとなれば、人気が出てもおかしくない。 日本での仕様や価格、補助金次第ではサクラを上回る販売台数を記録するかも!?